㈱丸順 (岐阜県大垣市)は5月 10 日 、同日開催の取締役会において、岡山県浅口市に新たに工場を建設することを決議した と発表した。
同社は、現中長期5か年経営計画(2019 年3月期~2023 年3月期)において、主力事業と位置づけているボディ部品事業について資本業務提携先である東プレ㈱とのコラボレーションにより受注拡大及び競争力の強化を図っている。
2019 年から三菱自動車工業㈱水島製作所で生産されている日産自動車及び三菱自動車の軽自動車の部品を同社で生産開始したのを皮切りに 2021 年4月には岡山駐在事務所を開設し、岡山地区の事業強化を図っ てきた。2022 年3月には3車種目が生産開始されている。
このような中、2023 年度から始まる次期中長期における成長に向けてボディ部品事業及び精密・電動化部品事業の更なる強化・拡大を図るため、新工場を建設することにした。
■新工場建設の目的
・新工場建設に伴うプレス導入により、日本国内を大型トランスファープレス機3台体制とし、西日本地区での超ハイ テン部品、電動化部品及び異業種部品の受注拡大を図り、次期中長期での自動車部品事業の売上高について 2021 年比 1.5 倍を目指す。
・ロケーションを活かしたQ(品質)、C(コスト)、D(デリバリー)における利益体質向上による競争力の向上を図り、近接地区での受注確保及び拡大に繋げる。
・プレス機の機差解消、将来の材料供給自動化及び非鉄金属対応を可能とした設備仕様にすると共に、最適な物流導線や工場レイアウトとし、更なる超ハイテン化と最小人員・最大効率を重視した丸順グループのベンチマーク工場 とする。
・太陽光発電による再生エネルギーの活用等地球環境に最大配慮すると共に、岡山地区での積極採用やジェンダー レスの職場環境整備等社会との共生を図り、ESG経営を推進する。
・近年頻発する自然災害への備えとリスク回避としての事業継続の仕組みを構築する。
<新工場の概要>
名称:株式会社丸順 岡山工場(仮称)
所在地:岡山県浅口市
敷地面積:約 23,000 m²
延床面積:約 8,000 m²
主要設備:大型トランスファープレス機、大型順送プレス機
環境設備:太陽光発電パネル
設備用途 :自動車骨格部品及び電動化部品の製造
投資総額:約40億円
着工:2023 年1月
竣工:2024 年3月
生産開始:2024 年5月
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