日揮ホールディングスは4月27日、25日付で米国KBR社とアンモニア製造プロセスに関するライセンス契約を締結したと発表した。同契約の締結によって、今後日揮グループは、アンモニア製造プラントの構想段階からEPC(設計・調達・建設)プロジェクトにおいては、同社のライセンスを使用していくことになる。
米国KBR社のアンモニア製造プロセスは、生産量ベースで世界で約50%のシェアを持ち、現在稼働中のアンモニア製造プラントのなかで世界最大級(日量3,000トン)の生産プラントにも用いられた実績を持つことから大型化に対応できる、かつ信頼性の高いプロセス。
また日揮グループと米国KBRは、かつてガスアライアンス契約を締結し、LNGプラント分野では長年協力関係にあり、今回のライセンス契約においても日揮グループは、米国KBR社との人的交流によってアンモニア製造技術に関する知見の獲得、さらにはアンモニア製造プラントの大型化に向けた設計技術や知見の獲得を進めていく方針。
2050年にかけて国内を中心に需要が拡大していくと予想されている燃料アンモニア分野において、日揮グループは、米国KBR社との関係を強化しアンモニア製造技術をさらに向上させていくほか、世界でもトップクラスのアンモニア製造プラントの建設実績を誇る東洋エンジニアリング株式会社との燃料アンモニア分野でのアライアンスを通して、燃料アンモニア分野のプラントEPC(設計・調達・建設)ビジネスで競争力を発揮し業界をリードしていく。