㈱トクヤマ(東京都千代田区)と㈱トクヤマ・チヨダジプサム(三重県三重郡川越町、以下TCG)は、4月21日、廃石膏ボードリサイクル事業の国内3番目の拠点として、北海道室蘭市に新工場の建設を決定したと発表した。
TCGは、2011年にトクヤマとチヨダウーテ(三重県三重郡川越町、石膏ボードの開発・製造・販売業)の合弁会社として設立され、トクヤマが開発した世界初の廃石膏の連続大型再結晶化技術※により、廃石膏ボードリサイクル事業の運営を行っている。2013年に三重本社工場、2016年に千葉県袖ケ浦市に関東工場を稼働させ、現在両工場で年間約10万tの廃石膏ボードをリサイクルしている。
新工場においては、北海道一円より廃石膏ボードを収集し、再結晶化した二水石膏の製造・販売を行う。住宅の壁や天井等の耐火材として広く普及している石膏ボードは、リフォームや解体により廃棄量が年々増加しており、また廃棄処分が難しいことから、リサイクルへの期待が高まっています。トクヤマグループは、引き続き、この事業を通じて、循環型社会の構築に貢献していく。
<新工場の概要>
社名:株式会社トクヤマ・チヨダジプサム 室蘭工場
所在地:北海道室蘭市崎守町389番地12(チヨダウーテ株式会社室蘭工場内)
製造能力:年産2万t(廃石膏ボード処理量)
総事業費:約8億円
営業運転:2023年4月開始予定
従業員数:10名程度
事業内容:廃石膏ボードの収集、二水石膏の製造・販売、廃石膏ボードリサイクル事業運営
※連続大型再結晶化技術:TCGのHPを参照。