㈱ウッドフレンズ(名古屋市中区)は、2022 年4月 18 日、岐阜県の美濃加茂市と加茂郡八百津町に製材工場を建設すると発表した。
ウッドフレンズは、2010 年より自社物件で使用する建材の国産材化を進めるとともに、2011 年に集成材の製造およびプレカット加工を行う『森の工場』(岐阜県養老郡養老町)を稼働させ、2014 年には住宅用木質パネルの製造を開始した。また、構造材以外にも階段やキッチンカウンター等のオリジナル建材の開発も進め、 2020年には木製外壁『WALL WOOD』、2021年には木製サッシ『WINDOW WOOD』の開発を行う等、木質建材の内製化を行ってきた。
今回、ウッドフレンズが掲げる『木質資源カスケード事業』の一環として、木質バイオマス発電設備を有する製材工場を新設し、地域森林事業者と協働することにより、国産木材の安定的かつ持続可能な供給体制を整え、原木調達、建設資材の製造、建築まで一貫して森林資源を無駄なく活用する仕組みを構築する。加工・流通・販売が分業されている国内の木材供給構造を変革・合理化し、低コスト化による国産木材の利用促進を実現することにより、林業活性化や自然環境保全の一助を担いたいとしている。
SDGs の達成に資する投資を継続して行い、中長期的な企業価値の向上に努めていく。
今回の計画は、新規建設計画のため、既存の工場および生産活動に及ぼす重要な影響はない。設備投資額は自己資金および借入金で賄う予定。なお、当期の業績に与える影響は軽微としている。
<設備投資の内容 >
所在地:岐阜県美濃加茂市・加茂郡八百津町
敷地面積:64,591.00 m²
設備内容:工場建屋、製材設備、木質バイオマス発電設備
総投資額:約 60 億円(工場用地取得費用を含む)
稼働時期:2024 年 9 月(予定)