・欧州の物流ソリューション事業を強化
㈱豊田自動織機は3月31日、欧州における物流ソリューション事業を強化すべく、ドイツの物流システムインテグレーター※1であるviastore社※2の株主との間で、同社を買収することに合意したと発表した。
近年、欧州市場においては、eコマース市場の急速な伸長や労働力不足を背景に、物流の自動化需要が高まっている。既に大手通販会社などの大規模物流センターでは自動化が進展しており、豊田自動織機はオランダ子会社のVanderlande社を中心に、入荷から出荷まで自動化する大規模ソリューションを提供している。
一方で、中小規模の物流倉庫においても、一部の工程に特化した自動化へのニーズが増加しており、今後の市場拡大が見込まれることから、今回、中小規模の自動化に強みを持つviastore社を豊田自動織機グループに迎え入れる。
viastore社は、自動倉庫ならびに各種物流機器の制御・管理を行うソフトウェアを自社開発し、小売から製造、物流、食品まで幅広い業種向けに提供している。特に保管と搬送など、複数の工程を最適な物流機器とソフトウェアで繋ぎ合わせる自動化分野において強みを持ち、欧州で高い評価を受けている。
今回のviastore社との連携により、欧州市場を中心とした物流自動化ニーズに対し、同社のインテグレーション能力を活用した幅広いソリューションをお客様へ提供することで、さらなる事業拡大を目指す。
※1 顧客の要望に応じて自社や外部調達の物流機器とソフトウェアを組み合わせ、お客様の物流課題の解決策を物流システムとして提供する業態
※2 viastore SYSTEMS GmbH, viastore SOFTWARE GmbH, viastore International GmbH, Buck Engineering GmbHの4社を総称
画像・上:viastore社外観、画像・下:バケット用自動倉庫
<買収の概要>
買収方法: 欧州子会社による全株式取得
取得予定日:2022年7月以降
<viastore社の概要>
本社所在地:ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州 シュトゥットガルト
設立:1889年
事業内容:物流システムインテグレーター
売上高(2021年1-12月): 139百万ユーロ(約180億円、130円換算)
拠点 :8か国9拠点(ドイツ、スペイン、フランス、ロシア、チェコ、アメリカ、メキシコ、ブラジル)
従業員数: 602名(2021年12月末時点)
株主: Cetus GmbH(持株会社)
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