代表取締役社長 CEO 高橋岳之
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
希望と意欲に満ち溢れた皆さんを三井E&Sグループに迎えることができて、たいへん嬉しく思います。
三井E&Sグループは、1917年の創業から今年で105年目を迎える伝統ある企業です。
105年前の創業以来、造船を祖業として海から陸へと社会のニーズに応える多彩な製品を世に送り出してきました。
しかしながら、エンジニアリング事業の海外大型 EPC プロジェクトの損失により、財務基盤を大きく毀損し、また、造船事業についても事業環境がなかなか改善しない中、事業収益の改善がはかどらず、2019年に事業再生計画を策定し、その中で「財務・収益体質の強化」と「事業構造の変革」を図ってきました。
この3年間着実に事業再生計画を進めてきたことで、その達成に一定の目途が立ち、今年度は、事業再生計画の仕上げと共に、反転攻勢、成長戦略を推進し、新たな成長・発展に向けたアクションを起こしていく年となります。
そのような状況の中、皆さんは今日から三井E&Sグループの一員になるわけです。
これから反転攻勢、攻めに転じてグループ全体を成長の波に乗せていくには、これまでのやり方、在り方を見直す新しい視点が必要です。
今の当社グループはチャレンジ精神を持っている人にとっては、様々なことにチャレンジできる面白さに溢れているだろうと思います。
皆さんには早く仕事に慣れて、フレッシュな視点でこれからの新生三井E&Sの立ち上げに加わって欲しいと思います。
そこで、これから皆さんが社会人生活を送る上で、仕事に取り組む際の心構えについて、3点お話しします。
まず1点目は、コミュニケーション能力を高める、ということ。
コミュニケーション能力とは「対人的なやり取りにおいて、お互いの意思疎通をスムーズにするための能力」、「目標達成のために周囲と協調したり周囲を変容させていったりする能力」と定義づけられています。
幅広く関心を持ち、社内外を問わず多くの方と接することが、多面的に物事を見る力となり、自分自身の人間としての成長につながり、ひいては会社の発展につながっていくことになりますので、是非コミュニケーション能力を高めてほしいと思います。
次に2点目は、自らの事業、製品を好きになり、自らの仕事にこだわりを持つ、ということ。
仕事をしていく上で、その仕事を好きになること、ひいてはその事業、製品を好きになることは極めて大事です。それが自らのモチベーションにつながり、自分の仕事にこだわりを持つようになります。
そうなれば、自分に与えられた仕事に責任を持ってやりきらないではいられなくなり、仕事を投げ出さず、やりきるようになります。皆さんにも是非そうなってほしい。
そういう人間の集団は極めて強い集団となり、会社の発展につながることになります。
最後に3点目は、チャレンジ精神を常に持つということ。
興味を持ったことをとことん追求する好奇心を持ち、そのための壁やハードルを乗り越えるために継続して努力する、「向上心が高い人」になってほしいと思います。
これから仕事をしていく中で困難な状況は必ず出てきます。困難な問題にぶつかったとき、最初から自分には無理だと諦めず果敢に挑戦し、努力をする、なんとか突破口を見つけるチャレンジ精神を常に持つ人材となってほしいと思います。
会社が成長し続けていくためには、新たな価値を作り出し、その価値を向上させていくことが必須です。
現在の目まぐるしく変化する外部環境の中で、その変化に対応できたものだけが生き残ることができます。常に状況に応じて自分自身を変化させ、進化させていかねばなりません。
そのために、先程申し上げた通り、コミュニケーション能力を高め、多様な視点を身につけ、執念を持って仕事に取組み、新たなチャレンジをし続けてください。
最後になりますが、健康には十分留意して、今日の新鮮な気持ちを忘れずに、元気に頑張ってください。会社は皆さんの若い力に期待しています。
共に頑張りましょう。
ニュースリリース
*リリース内容から「ですます調」で表記しています。
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