・初の都市高速鉄道建設を通じ、経済発展及び都市環境の改善に貢献
国際協力機構(JICA)は3月29日、ダッカにて、バングラデシュ人民共和国政府との間で、「ダッカ都市交通整備事業(V)」を対象として182億8,500万円を限度とする円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印したと発表した。
バングラデシュの首都ダッカでは、急速な都市化と交通量の増加によって交通渋滞や大気汚染が深刻化している。同事業は、ダッカ市街を南北に接続する都市高速鉄道(MRT:Mass Rapid Transit)6号線を建設し、公共交通網のネットワークを形成することで、ダッカ都市圏の輸送需要への対応を図り、同国の経済発展及び都市環境の改善に寄与するもの。SDGs(持続可能な開発目標)ゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)、11(住み続けられるまちづくりを)及び13(気候変動に具体的な対策を)に貢献する。
MRT6号線は、同国にとって初めてのMRT。一部区間で試運転を開始しており、両国の外交関係樹立50周年である2022年中の部分開業を目指している。