コマツ、電動マイクロショベル「PC01E-1」を国内市場に導入開始

・Honda と共同開発-コマツ初、着脱式可搬バッテリーを活用

 コマツは3月29日、本田技研工業(Honda)と共同開発した電動マイクロショベル「PC01E-1」について、2022年3月より国内市場へレンタル機として導入を開始すると発表した。

 当該機は、コマツの建設機械の中でも管工事や造園、農畜産など人や樹木・花卉と密接した作業現場で利用されることの多いマイクロショベル「PC01」に、動力源としてHonda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー※ 以下、着脱式可搬バッテリー)や電動パワーユニット(eGX)を搭載することで電動化を実現した。電動化により、騒音・排熱を大幅に低減できるほか、“排気ガスゼロ”のため環境に優しく、屋内外問わずどのような作業環境でも快適に作業可能。バッテリーは交換式のため、電池残量が少なくなった際もバッテリーを交換することで、充電を待たずに作業を継続できる。また、低回転でも力を発揮できる電動モーターの採用により、低回転数では現行機以上の掘削性を発揮する。整備面においても、エンジンを搭載していないので、エンジン回りで必要とされていたメンテナンス作業や燃料補給も不要になり、日常の点検・保守作業が大幅に軽減される。

 実証実験の試験稼働に協力した顧客からは、バッテリー交換の手軽さや、家庭用100V電源で充電できる利便性、エンジン駆動式のように補給用燃料の準備や給油が不要といった実用面でのメリットを評価されたほか、「現行機よりも力強く感じる」と作業性能でも高評価を受けている。今回の市場導入により、まず多くの顧客に電動マイクロショベルをレンタル機として使用してもらうことで、作業性能をはじめ安全性や環境性、利便性を実感してもらい、更なる普及を図る。

 コマツは今後も「品質と信頼性」を追求し、企業価値の最大化を図るとともに、ダントツバリュー(顧客価値創造を通じたESG課題の解決と収益向上)により、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を目指していく。

※:Honda Mobile Power Pack e:は、Hondaが開発した着脱式可搬バッテリー。

 詳細は、ニュースリリース