三菱重工機械システム、福井新聞社からオフセット輪転機1セットを受注

・既存設備の更新用
・輪転機の高い印刷品質や70セットを超えるMHI-MSの受注実績、各種アフターサービスに高い評価
・輪転機はタブレットPCで調整操作可能、印刷支援AI「DIANA」も搭載

 三菱重工グループの三菱重工機械システム(MHI-MS、神戸市)は3月23日、福井市に本社を置く㈱福井新聞社から新聞用オフセット輪転機「DIAMONDSPIRIT(ダイヤモンドスピリット)」1セットを受注したと発表した。本社と隣接する同社の印刷拠点である「福井新聞印刷センター」に更新(能力増強)用として設置されるもので、2023年12月から稼働を開始する予定。

 1時間に最大16万部の新聞を印刷可能なDIAMONDSPIRITは、MHI-MSの技術力を結集した最新鋭の省エネ型輪転機。各印刷ユニットを個別に駆動・制御するシャフトレス駆動方式の採用による消費電力と騒音の低減に加え、軽量かつコンパクトな機器設計で省スペース化も実現。また、印刷中に出る不良紙を低減し、刷版(印刷したい絵柄が施されたアルミの平板)の使用量を半減するなど、ランニングコストや環境面でもさまざまな改善が期待できる。さらに、印刷濃度の自動調整が可能な「DIAMOND EYE Jr.+(ダイヤモンドアイジュニアプラス)」を搭載し新聞製作の省力化にも寄与する。

 今回の機種選定では、高い印刷品質や累計70セットを超えるMHI-MSの輪転機受注実績に加え、リモートでのモニタリングや制御プログラムアップデートなど、新聞製作をサポートする充実したアフターサービスも高い評価を受けた。また、印刷用紙の走行を安定させるテンションコントロール(張力制御)機能、印刷時の各種設定値を自動最適化する印刷支援AI「DIANA(ダイアナ)」、メンテナンス作業と印刷運転の効率化に対応したタブレットPCなどの高い機能も選定を後押しした。

 福井県内を中心に朝刊約17万部を発行する福井新聞社は、1899年の創刊以来120年を超える歴史を有し、文化事業や出版事業も手掛けている。県内の世帯普及率は全国トップの約58%で、地元で広く愛されている新聞社。

 MHI-MSは今後も、生産性や省エネ性に優れた輪転機の開発および提供を通じて新聞製作をサポートするとともに、多様な顧客ニーズに応じてきめ細かく提案営業を行い新聞業界の発展に貢献していく。

■三菱重工グループについて(原文ママ)
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