大王製紙、岐阜県に新工場兼物流倉庫用地・建物を取得

 大王製紙(東京都千代田区)は3月18日、岐阜県に新工場兼物流倉庫用地及び建物を取得することについて、三菱自動車工業の100%子会社であるパジェロ製造(岐阜県加茂郡)と売買契約を締結したと発表した。取引価格については、守秘義務契約により非公表。

 大王製紙は、2012年にスタートした第1次中期事業計画以降、基幹工場である三島工場(愛媛県四国中央市)を中心とした抜本的な構造改革を推進してきた。現在取り組んでいる第4次中期事業計画では、強靭な事業ポートフォリオの確立や、財務基盤の強化などの施策に取り組む一方で、第5次以降の次なる成長を見据えた中長期視点での成長戦略を検討するにあたり、中部地区において洋紙、包装用紙、特殊紙、衛生用紙を生産している可児工場(岐阜県可児市)の高付加価値化・拡張策が課題の一つと認識している。同物件は可児工場から約5kmに近接しており、可児工場と一体でのシナジーが大いに見込めると考えており、取得を決定した。

 同物件の具体的な活用案は今後検討していくが、国内事業の強化・拡大に向けてさらに強靭な事業ポートフォリオの確立を実現していく。可児工場で生産するパルプを活用し、ティシュー、トイレットペーパーなどの衛生用紙や、大人用紙おむつ、生理用品などの吸収体商品等、より付加価値の高いホーム&パーソナルケア製品の生産体制の強化とともに、可児工場近隣の外部倉庫集約を含む物流構造改革の実現を図っていく考えとしている。

<取得不動産の概要>
物件所在地 : 岐阜県加茂郡坂祝町酒倉2079番地
予定用途 : 紙製品の製造および、物流倉庫
面積 :土地 152,664m2、建物 118,508m2(延床面積)

取得相手先の概要および取引価格:取得相手先は三菱自動車工業株式会社の100%子会社であるパジェロ製造株式会社(住所:岐阜県加茂郡)。取引価格については、守秘義務契約により非公表。なお、大王製紙とパジェロ製造および三菱自動車工業の間には資本関係、人的関係及び取引関係はない。
取得の日程:取得および決済予定日は、2023年1月を予定している。

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