・日本国内の2021年統計データ
2022年3月11日、2021年の貿易統計が発表されました。この機会に、2021年(1~12月)の経済産業省・機械統計(海外生産は除く)、日本建設機械工業会・出荷額統計、財務省・貿易統計(中古車含む)について、過去数年間のデータをグラフとPDFに整理してみました。
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<生産統計>
トラクタ(*実質はホイールローダ)の生産金額は同49.3%増の973億円、数量は同35.4%増の11,205台となった。
掘削機械のうちトンネル機械を除くショベル系(油圧式)の生産金額は25.7%増の1兆3,419億円、数量は同22.9%増の222,252台となった。うち油圧ショベルの生産金額は同25.8%増の9,347億円、数量は同23.5%増の90,113台。ミニショベルの生産金額は同25.4%増の4,071億円、数量は同22.5%増の132,139台となった。
建設用クレーン全体の生産金額は同0.2%減の1,645億円、数量は同5.4%増の16,055台となった。
<出荷額統計>
日本建設機械工業会によると、2021年(1~12月)の出荷金額は前年比27.3%増の2兆7,568億円、うち国内は同0.2%減の9,937億円、輸出は同50.6%増の1兆7,631億円となった。
出荷金額のうち、本体出荷金額は同27.2%の2兆4,060億円。うち国内は同0.8%減の8,631億円、輸出は同51.1%増の1兆5,428億円。
本体機種別によると、油圧ショベルは、同32.0%増の9,998億円。国内は同0.7%減の2,973億円、輸出は同53.4%増の7,024億円。ミニショベルは同26.9%増の3,923億円。国内は同2.4%減の865億円、輸出は同38.8%増の3,058億円。建設用クレーンは、同3.9%減の2,265億円。国内は同6.9%減の1,636億円、輸出は5.1%増の628億円となった。
補給部品は同27.8%増の3,508億円、うち国内は4.2%増の1,305億円、輸出は同47.6%増の2.202億円だった。
<貿易統計>
財務省が発表した貿易統計(確報)によると、2021年(1~12月)の建設用・鉱山用機械輸出額は前年比46.0%増の1兆3,093億円(億円以下切捨て)となった。
地域別によると、アメリカ向けは前年比46.0%増の4,869億円、EU向けは同41.2%増の2,388億円、アジア向けは同20.8%増の2,079億円。この3地域で建設用・鉱山用機械全体の71%(2019年=75%)を占めた。アジア向けのうち、中国向けは同14.5%減の204億円、ASEAN向けは同45.2%増の1,070億円。韓国向けは同37.4%増の169億円となった。
うち主力機種である油圧ショベル(新車)の金額は、同52.0%増の5,567億円、数量は同44.4%増の47,08台となった。仕向地別では、台数・金額で約36%を占める最大の輸出先であるアメリカ向けは、金額では46.4%増、2位のオランダは64.5%増、3位のオーストラリアは54.3%増となった。
中古車の金額は、同10.2%増の649億円、数量は同5.4%増の17,764台となった。金額ベースによる上位輸出先は、ベトナム、香港、台湾、バングラデッシュ、フィリピン、タイの順。台数ベースの上位輸出先は、ベトナム、バングラデッシュ、台湾、香港、フィリピンの順。
ミニショベル(新車)の金額は、同43.8%増の2,673億円、数量は同34.1%増の89,588台。金額ベースによる上位輸出先は、アメリカ、オランダ、オーストラリア、英国、タイの順。数量ベースは、アメリカ、オランダ、オーストラリア、韓国、英国の順。
中古車は同288.1%増の541億円、数量は同4.6%増の17,368台となった。金額ベースによると、上位輸出先は、ベトナム、ロシア、スリランカ、台湾、フィリピンの順。数量では、ベトナム、ロシア、スリランカ、台湾、フィリピンの順となっている。
参考:ロシア向け輸出
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