・世界最大級フラッシュメモリ工場の生産能力増強を支援
NECファシリティーズ(東京都港区)は3月8日 、キオクシア(東京都港区)より、同社の四日市工場で建設されている第7製造棟(Y7棟)のクリーンルーム内一部エリアにおける機器連結工事の施工を受注したと発表した。2022年3月から12月にかけて工事を実施する計画。
NECファシリティーズは半導体工場の建設・施工実績を多数有しているが、キオクシアからの受注はこれが初めて。
■建物情報
名称:キオクシア株式会社 四日市工場 第7製造棟(Y7棟)
所在地:三重県四日市市山之一色町800番地
建屋面積:約4万平方メートル
■背景と概要
キオクシアは、スマートフォン、SSD等に搭載されるフラッシュメモリを生産する大手半導体メーカー。四日市工場は世界最大級のフラッシュメモリ工場で、最先端フラッシュメモリの増産に向けて第7製造棟(Y7棟)を建設している。
しかしながら建設業界の人材不足の中、キオクシアが半導体市場動向にあわせタイムリーな大型設備投資や大規模工事を計画通り進めるには新たな施工業者の確保が必要だった。
一方、NECファシリティーズは、半導体業界を中心に建設、施設管理、環境事業等を展開してきた。半導体製造にはクリーンルーム用の空気清浄システム、超純水製造システムなど様々なインフラを連動し安全に維持管理する技術力と経験値が必要で、なかでもNECファシリティーズは電力・空調・純水・排水処理等を24時間365日安定稼働させる総合的な施設管理技術を強みとしている。
このような状況のもと、NECファシリティーズが半導体工場のクリーンルーム施工や施設運営で多数の実績を有することが高く評価され、受注に至った。今回の受注によりNECファシリティーズは、半導体製造装置の稼働に必要な機器連結工事(配管と排気の設備への接続)を請負うことになる。
■今後の展開
NECファシリティーズは半導体業界で培ってきたノウハウと技術に一層磨きをかけ、今後も顧客の工場運営を支援してまいります。さらに、顧客工場のライフサイクルマネジメント(Factory life cycle management)に、施設管理・建設・環境・不動産・保険の5つの事業によるTotal IFM(注)で貢献し、経営視点での総合的な課題解決を支援していく。
注:Total IFM (Integrated Facility Management)
NECファシリティーズの持つ施設管理・建設・環境・不動産・保険の5つの事業のシナジーにより、製造業の工場を中心に顧客の事業活動の「探す」「建てる」「使う」「守る」を提供。お客さまの工場ライフサイクルマネジメント(Factory Life Cycle Management)に貢献し、顧客価値の最大化を推進する。
詳細は、ニュースリリース
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