極東開発、コンクリートディストリビュータ「PZ01-10」を発売

・建設現場における作業の効率化と工事品質アップを実現

 極東開発工業は3月2日、清水建設と共同 で、コンクリートディストリビュータ「PZ01-10」を開発、3月8 日より発売すると発表した。販売価格は、6,875万円 (工場渡し希望小売価格、消費税抜き)で、販売目標は年間 10台 。

 近年、建設現場における効率化や省人力化のニーズが高まっており、そのツールの 1 つと してコンクリートディストリビュータが注目されている。

 コンクリートディストリビュータは、コンクリートポンプ車のブーム部を定置式とした もの。

 通常、ビル建設現場等の高所におけるコンクリート打設は、打設フロアの鉄筋上に配管を 敷設の上、コンクリートポンプ車と接続して打設したい場所まで送り上げる工法が一般的だが、コンクリートディストリビュータを活用することで、高所でもコンクリート ポンプ車と同様のブームワークによる幅広い範囲へのコンクリート打設が可能となるほか、 打設フロアでの配管の敷設や打設場所毎の配管の取外しが不要となり、工数の大幅な削減 による効率化と、鉄筋への配管干渉が無くなることによる工事品質の向上を実現する。

 新機種は、コンクリートポンプ車のトップメーカーである同社の技術とノウハウを生か したブーム水平長 29m のコンクリートディストリビュータ。

 開発にあたっては、清水建設より数多くの建設現場に関するノウハウや知見の提供を受け、同社が開発した現場の非常用エレベータシャフト(エレベータ昇降路)を活用する工法により、汎用的なクレーンを用いてディストリビュータの昇降を可能としたほか、専用の 設置穴および作業後の穴埋め作業を不要としている。

 さらに、日本の建築に適した「梁」に固定する設計を採用したことなどにより、現場への設置・固定作業や打設作業時における工数の大幅な削減と、使いやすさを徹底的に追求した。

 極東開発グループでは、今後も顧客のニーズを反映した製品開発と新機種の投入により製品ラインナップを拡充し、特装車事業の強化を図っていく。

 詳細は、ニュースリリース