日立造船、枚方京田辺環境施設組合よりごみ焼却発電事業を受注(DBO 方式)

・可燃ごみ広域処理施設整備・運営事業(EPC および 20 年間の運営)

 日立造船は3月2日、同社を代表とする企業グループが、枚方京田辺環境施設組合(管理 者:上村 崇 京田辺市長、構成自治体:大阪府枚方市、京都府京田辺市)より、可燃ごみ広域処 理施設整備・運営事業を受注したと発表した。

 同事業は、枚方市の穂谷川清掃工場第 3 プラント(1988 年稼働)および京田辺市の環境衛生 センター甘南備園焼却施設(1986 年稼働)に代わり、両市が共同で新たな広域ごみ処理施設を建 設し、ごみ処理を行うため、2016 年に同組合を設立して計画されたもの。

 DBO(Design/Build/Operate:設計/建設/運営)方式により設計から建設後の運営までを日立造船 グループが請け負い、効率的かつ効果的な設計・施工および運営・維持管理を行うことで、将来 にわたって安全で安定した施設運営を行う。

 同事業では、日立造船グループが提案したエネルギー・資源の有効活用、安定稼働の実現に関する 提案や、「2018 年度グッドデザイン賞※」を受賞した日立造船開発の「次世代煙突(膜煙突)」によ るデザイン計画などが高く評価され、受注に至った。

 新たな施設は、施設の運転に伴い発生する余熱利用による「ごみ発電」を行うが、日立造船は 高温高圧ボイラー採用によって発電量の最大化を図る。発電した電力は場内で利用され、余 剰電力は売電される。

 日立造船は、1965(昭和 40)年に日本初のごみ焼却発電施設を大阪市に納めて以降、グループ累 計で国内 500 件以上のごみ焼却施設の建設実績がある。ごみ発電はクリーンエネルギーの1 つであり、安定電源かつ地産地消の電源としても期待されている。大阪府と京都府に跨る初の ごみ焼却施設の建設・運営事業に携わることで、地域循環型社会の形成に努め、時代のニーズに 沿った新たな価値を創造していく。

<受注概要>
発注者:枚方京田辺環境施設組合(管理者:上村 崇 京田辺市長、構成自治体:大阪
府枚方市、京都府京田辺市)
事業名:可燃ごみ広域処理施設整備・運営事業
グループ構成:代表企業 日立造船株式会社
構成員

Hitz 環境サービス株式会社 西日本支社
K・ネット株式会社

協力企業 東洋建設株式会社 大阪本店
株式会社サンエース
株式会社野原工務店
建設地:京都府京田辺市田辺ボケ谷、甘南備台二丁目地内
施 設 規 模:ストーカ式焼却炉 168t/日×1 炉
発電出力:4,870kW
事業期間:設計・建設期間 2022年2月23日~2026年3月30日
運営期間 2026年3月31日~2046年3月31日(20年間)
受注金額:205億円(税抜き)

※グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が授与するもので、人がなんらかの 理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰。「優れ たデザイン」を社会に普及させていくことで、私たちの生活をより豊かにすることと、産業 の発展を同時に後押ししようとするもの。
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