日鉄エンジニアリング(東京都品川区)および四国電力の2社で構成する共同事業体(代表企業:日鉄エンジニアリング)は2月28日、松山市が実施予定の「西部浄化センター下水汚泥固形燃料化事業」について落札者に選定され、松山市公営企業局と基本協定を2月18日付で締結したと発表した。
同事業は、松山市西部浄化センター内に新たに建設する固形燃料化施設において、市内4カ所の浄化センターより集約される下水汚泥から固形燃料化物を製造し、バイオマス燃料として利用することで、下水汚泥の有効利用および温室効果ガス排出量の削減を図ることを目的としたもの。
同施設には、日鉄エンジニアリングの下水汚泥固形燃料化システム(ジェイコンビ®)が採用されている。ジェイコンビ®は、下水汚泥を固形燃料化するプロセスにおいて、下水汚泥の有機分をほぼ全て回収することができる燃料変換率の高い造粒乾燥システムであるため、温室効果ガスの削減効果の高いことが特長。
施設の設計・建設は日鉄エンジニアリングが実施し、施設完成後の維持管理・運営については、日鉄エンジニアリングを代表企業とする特別目的会社(SPC)が担う予定。また、同施設で製造される固形燃料化物は、四国電力が西条発電所(愛媛県)において有効利用する予定。
両社は、地方自治体とともに、脱炭素社会の実現に貢献していく。
<事業概要>
名称:松山市西部浄化センター下水汚泥固形燃料化事業
所在地:松山市南吉田町2798-80 西部浄化センター敷地内
契約金額:11,437,600千円(消費税及び地方消費税相当額を除く)
うち、設計・建設に係る価格 4,037,600千円
維持管理・運営に係る価格 7,400,000千円
事業方式:DBO(Design Build Operate)方式
事業期間(予定):設計・建設 2022年 3月末日~2025年9月30日
維持管理・運営 :2025年10月1日~2045年3月31日
処理能力:下水汚泥90 t/日
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