・2021年度は26%増の2兆4,404億円の見込み
日本建設機械工業会は2月24日、会員アンケートをベースとした建設機械出荷金額の需要予測結果を発表した。それによると、2022年度は主力の油圧ショベルを中心に続伸し、年度の出荷金額は、これまでピークの2018年度の金額を超える2 兆5,632 億円(前年度比5%増)と予測。国内は微増、輸出も堅調に推移し、全体では2年連続の増加と予測された。以下、リリース原文。
1 概況
○2021年度は前年度の新型コロナウイルス感染拡大影響による需要減から大きく回復。
輸出が大きく牽引し、2021 年度通年の出荷金額は2 兆4,404 億円(前年度比26%増)と見込まれる。
○2022 年度は国内微増、輸出も堅調に推移し、全体では2 年連続の増加と予測。
主力の油圧ショベルを中心に続伸し、2022 年度通年の出荷金額は、これまでピークの2018 年度の金額を超える2 兆5,632 億円(前年度比5%増)と予測される。
2 国内・輸出別
(1)国内
○2022 年度通年では、安定した公共投資が継続、民間設備投資の回復から、微増と予測。
・上期は、7機種が増加もしくは横這いとなり、4,018 億円(前年同期比2%増)と予測される。下期も、7機種が増加もしくは横這いとなり4,814 億円(前年同期比1%増)と予測される。
・この結果、2022 年度通年では8,832 億円(前年度比2%増)となり、2 年連続の増加と予測される。(前回昨年8 月時の予測(101%)と比較して、1 ポイント上方修正となった。)
(2)輸出
○2021 年度は、国内と同様に新型コロナウイルス感染拡大影響による需要減から回復と予測。
・上期は、主力機種である油圧ショベルが前年同期比83%増加するなど7機種が増加し、7,825 億円(前年同期比77%増)となった。
・下期は、建設用クレーンも前年同期比50%増加するなど8 機種で増加し、7,879 億円(前年同期比24%増)と見込まれる。
・この結果、2021 年度通年では、1 兆5,704 億円(前年度比46%増)となり、3 年ぶりに増加すると見込まれる。(前回昨年8 月時の予測(124%)と比較して、22 ポイント上方修正となりました。)
○2022 年度も、3大輸出先(北米、欧州、アジア)を中心にさらに増加すると予測。
・上期は、7機種が増加もしくは横這いとなり、8,581 億円(前年同期比10%増)と予測。
・下期も、7機種が増加もしくは横這いとなり、8,219 億円(前年同期比4%増)と予測。
・この結果、2022 年度通年では、1 兆6,800 億円(前年度比7%増)となり、2 年連続の増加と予測される。(前回昨年8 月時の予測(105%)と比較して、2 ポイント上方修正となった。)
油圧ショベル・ミニショベル生産台数(2021年度見込みと2022年度予測表)
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需要予測資料は、一般社団法人日本建設機械工業会(会長 数見 保暢)が、2022年1月時点で正会員である建設機械メーカー62 社を対象に実施した需要予測結果を取りまとめたもの。予測期間とした2021年度下期と2022 年度上下期の3期に関して、建設機械を9機種に区分し、国内出荷金額及び輸出金額をアンケート方式により予測調査をしたものであり、今回で61 回目の調査となる。
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