㈱三井E&Sマシナリー(東京都中央区)は2月21日、三菱重工マリンマシナリ(長崎県長崎市)から、三井E&Sマシナリーが製造・販売する2ストローク機関に搭載する過給機の製造についてMET-MB/MBII過給機のライセンス供与を受ける契約を締結したと発表した。
三菱重工マリンマシナリは、エンジンの高出力・高効率化要求に対応した三菱重工グループの差別化技術としてMET過給機を1965年から製品展開しており、MET過給機は舶用の大形2ストローク機関に搭載される過給機の世界シェアにおいて約40%を有している。今回三井E&Sマシナリーでは、MET-42MB/42MBII/66MBIIの3形式から製造を開始し2022年度中の初号機完成を計画しており、需要に応じて形式を適宜拡充していく予定。
三井E&Sマシナリーは、1981年に現MAN Energy Solutions SE (ドイツ)と過給機のライセンス契約を締結して以来約40年間にわたり、累計4000台を超えるMAN過給機の製造・販売を行ってきたが、MET過給機を新たに自社製過給機のラインアップに加えることで、三井-MAN B&W機関においてより最適な過給機選定を行う体制を整えた。
これまでの過給機メーカとしての経験を活かして、MET過給機においても早期に製造体制を立ち上げると共に顧客に満足される品質管理を行う。また、エンジンメーカとしての強みを活かし、過給機を含め、三井-MAN B&W機関の全体を新造から就航後のアフターサービスまで一貫してライフサイクル全体にわたり顧客に貢献できる体制を強化し、全面的にサポートしていく。 また、今回のライセンス契約を機に、MET過給機について、自社製造品と共に、三井-MAN B&W機関に搭載されている全てのMET過給機のアフターサービスを行っていく。