ADEKAは2月17日、連結子会社である台湾艾迪科精密化学股份有限公司にて先端ロジック半導体向け材料の新プラント建設を決定したと発表した。
同プラントは、韓国・ADEKA KOREA CORP. に次ぐ半導体材料の海外生産拠点。
半導体市場は5G通信の拡大やAI、メタバースをはじめとした高度ICT社会の実現に向けて、2030年には市場規模1兆ドルに成長する見込みであり、半導体のさらなる技術革新が求められている。なかでも、制御や演算処理を行うロジック半導体は微細化のスピードが速く、半導体フォト リソグラフィ工程でEUVプロセスが本格導入される2023年前後には製造プロセスや材料の技術が革新される見通し。使用される材料も高純度化し、品質管理基準が強化された新素材に置き換わることが予想される。
ADEKAはロジック半導体の技術革新をビジネスチャンスと捉え、研究開発および生産が活発な台湾で新プラントを建設することにした。同プラント建設により、台湾におけるロジック半導体ビジネスへ本格参入し、半導体分野の事業拡大を図る。今後、半導体の集積密度を高める 3次元実装技術向け材料への進出等により、先端半導体向け材料のラインナップ拡大を目指す。
ADEKAは先端の半導体材料の提供を通じて、ICT社会の実現に貢献していく。
<新プラント建設の概要>
所在地:台湾艾迪科精密化学股份有限公司(台南市安南区工業六路32号)
投資金額:25億円
延床面積:3,068平方メートル
<スケジュール>
着工:2022年8月予定
営業運転開始:2024年4月予定