・167億円投じて中京・近畿地区の製粉工場を再編
㈱ニップン(東京都千代田区)は2月18日、従前より取得していた愛知県知多市の用地への新たな製粉工場建設、および名古屋工場(名古屋市港区)と大阪工場(大阪市大正区)の閉鎖を決定したと発表した。併せて神戸甲南工場(神戸市東灘区)の設備増強を行い、名古屋工場と大阪工場の生産は新工場と一部神戸甲南工場に移管する。(事業場・工場一覧)
新工場は、大型穀物船が接岸できる知多埠頭に隣接し原料小麦サイロに直結できることから、原料調達コストの削減につながる。今回の再編によって、ニップンの臨海工場比率は現在の83%から95%に引き上がる。
新工場では、これまで蓄積した技術力に最新の自動化技術等を組み合わせて生産性を高めるとともに、自然災害に強く、省エネ・環境を含SDGsに配慮した最先端の製粉工場を目指す。
ニップンは、製粉事業の基盤強化を継続するとともに、総合食品企業としてさらに成長し続けるために国内外で積極的に事業展開を図る礎を築いている。今後も各事業において積極的かつ堅実な事業投資を行い、時代に即した製品を安定的に供給していく。
<知多市新工場の概要>
総工費 : 約140億円
設備能力 : 小麦挽砕能力 600トン/日、2ライン
着工 : 2022年12月予定
稼働 : 2026年2月予定
<神戸甲南工場の増強>
総工費 : 約27億円
増強内容 : 製品倉庫等
着工 : 2022年3月予定
完工 : 2024年3月予定