横浜ゴム、約7億円投じ茨城工場で建設機械用高圧ホースの生産能力を増強

 横浜ゴム(東京都港区)は2月17日、油圧用高圧ホースの生産拠点である茨城工場(茨城県小美玉市)の生産能力を増強すると発表した。主に建設機械に使用されるワイヤースパイラルホースの生産ラインを増設し、茨城工場の連続生産ライン(※)の生産能力を1.5倍に高める。投資額は約7億円で、2022年5月に着工し、2023年9月から量産を開始する予定。なお、今回の投資で連続生産ラインの生産対象を大口径まで拡大し、既存製法の生産余力も増やす。

 建設機械の需要は新型コロナウイルスの影響で一時落ち込んだものの、その後は海外を中心に急激に回復しており、今後も増加が続くと予測されている。横浜ゴムは現在、中国の油圧用高圧ホースの生産拠点である杭州横浜ゴム製品有限公司(浙江省杭州市)のワイヤースパイラルホースの生産能力を2022年9月までに約3倍に増強する拡張を進めているが、今後のさらなる需要増に迅速に対応するため、茨城工場の増産投資を決定した。

 横浜ゴムは2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーサン)に取り組んでいる。MB事業では強みであるホース配管事業と工業資材事業にリソースを集中してMB事業の成長を牽引し、安定収益を確保できる構造を目指している。

※生産工程を一貫してつなぎ自動化された生産ライン。

<茨城工場の概要>
設立年:1973年
所在地:茨城県小美玉市羽鳥西1番地
敷地面積:152,000m2
生産品目:高圧ホースの製造

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