ツバキ・ナカシマ、欧州ローラービジネスの構造改革を発表

・オランダから撤退、全ての機能をボスニ アへ集約

 ツバキ・ナカシマは2月15日、欧州ローラービジネス(オランダ本社工場及びボスニア工場)の全ての機能をボスニ アへ集約し、オランダからローラービジネスを撤退することを決定したと発表した。

 ツバキ・ナカシマは、昨年度よりスタートさせた「2021-2023 中期経営戦略」において、“利益率の抜本的改善”を据え、“ローラービジネスの構造改革”を掲げている。 ローラービジネスの収益改善を実現する上で、オランダ工場の高コスト体質は改善を図ることが困難と判断し、ローラービジネスの全ての機能をボスニアに集約することで、抜本的な生産性向上を通じ競争力を獲得する。

 ボスニア工場の現有用地を活用し、約 2.5 倍の建屋を2022年 4 月に完成の予定で、現在既に設備等の移管を順次進め、6月以降大幅増強した新工場の本格稼働に向けて進める予定。2022年末を目標に、オランダのローラー工場の稼働を停止し、新たな欧州ローラービジネスに創り変える 計画。

 構造改革費用及び一時的生産中断による約30億円の損益悪化が見込まれるが、新ボスニア本社工場での全面的な稼働が始まる 2023 年以降は、2021 年比 12 億円(年間)以上の営業利益改善が見込まれる。

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