オカダアイヨンが2月10日発表した2022年3月期第3四半期(2021年4~12月)連結業績によると、売上高14,696百万円(前年同期比17.8%増)、営業利益 1,350百万円(同36.7%増)、経常利益1,361百万円(同33.6%増)、親会社株主に帰属する四半 期純利益852百万円(同40.6%増)と第3四半期(4~12月)の最高売上・最高利益を更新した。
4~12月期におけるわが国経済及び世界経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が継続したものの経済活動との両立が求められる中、ワクチン接種の進展や行動制限の緩和等により持ち直し、緩やかな回復基調となった。このような環境のもと、同社グループは今年度からスタートした長期ビジョン「VISION30」及び中期経営計画 「ローリングプラン FY2021~FY2023」の主要3戦略である1人材戦略2マーケット戦略3経営基盤強化の各方針 に基づき、経営計画を実行し企業価値向上に努めてきた。
■セグメント業績
国内セグメントは、6月に開催した「OKADA大展示会」や10月に出展した「森林・林業・環境機械展示実演会」での販促効果が寄与したこともあり、売上高11,924百万円(前年同期比14.1%増)となった。
機種別には、主力の圧砕機は再開発やビル・工場等の建替需要が回復し売上高4,879百万円(同24.3%増)、つかみ機は 金属スクラップ処理や木造解体、災害復興等の需要が引き続き順調で売上高928百万円(同18.7%増)、 油圧ブレーカは売上高668百万円(同16.2%増)と解体環境アタッチメントは全般的に順調に伸びた。
また、グループ連携による販売強化を進めている林業機械は売上高575百万円(同20.2% 増)、ケーブルクレーン事業は再生可能エネルギーとして見直されている水力発電所の改修工事が引き続き底堅く 売上高970百万円(同17.7%増)となった。
また、アフタービジネスについては、原材料売上高が 1,248百万円(同5.9%増)、修理売上高は628百万円(同8.4%増)となった。売上増加に伴う販売費及び一般管理費の増加はあったものの、セグメント利益は1,062百万円(同30.1%増)と増益となった。
海外セグメントは、売上高2,771百万円(同37.2%増)となった。主力の北米では順調に経済活動 が回復し売上高1,624百万円(同23.7%増)、欧州は販売代理店網の充実が寄与し売上高540百万円(同58.6%増)、アジア地域は現地ニーズに合わせた商材投入が奏功し売上高403百万円(同22.0% 増)と主要3地域が順調に推移した他、中東・アフリカ地域での市場開拓も寄与した。その結果、セグメント 利益は312百万円(同54.1%増)と大幅増益となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2021年11月12日に公表した2022年3月期の連結業績予想については、4~12月期の実績を踏まえ、前回予想から下記のとおり上方修正した。
売上高200億円(前期比13.7%増)、営業利益18億52百万円(同34.5%増)、経常利益18億56百万円(同29.5%増、親会社株主に帰属する当期純利益12億円(同30.6%増)。
修正の理由:売上高は、国内事業に関して6月開催及び10月に出展した展示会の販促効果が寄与したことなどにより前回予想を上回る見込み。一方、営業利益、経常利益、親会社株 主に帰属する四半期純利益は海上運賃や原材料・部材の上昇等が利益面での圧迫要因として見込まれる一方で販売価格への転嫁には一定のタイムラグが生じることから、影響額等も精査中であり、当初予想を据え置いている。
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