アイダエンジニアリング、21年4〜12月売上は12.4%増の441億円、通期予想は8.4%増の630億円

 アイダエンジニアリングが2月8日に発表した2022年3月期第3四半期(2021年4〜12月)連結累計期間の受注高は、自動車業界における設備投資回復 や電気自動車関連の堅調な需要に支えられ60,697百万円(前年同期比63.1%増)となり、受注残高は55,847百万円 (前年度末比42.3%増)となった。

 売上高については、新型コロナウイルス感染症の影響縮小により44,102百万円(前年同期比12.4%増)となった。

 利益面では、材料費の高騰、物流目詰まりによる高付加価値案件の売上ズレ込み、研究開発費の増加等による粗 利率低下、販管費の増加等により、営業利益は1,399百万円(同42.5%減)、経常利益は1,525百万円(同37.6% 減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は859百万円(同30.0%減)となった。

 4〜12月期における世界経済は、新型コロナウイルス感染拡大で大きく落ち込んだ前年度から経済正常化が進み回復局面にあるが、後半より新型コロナウイルス変異株の感染拡大、供給網の混乱、エネルギ ー価格の高騰等の影響で成長が鈍化しつつある。今後もこれらの問題の長期化に加え地政学的な緊張の高まり 等も懸念され、下振れリスクが増大している状況。

 鍛圧機械製造業界においては、国内、海外ともに昨年度の新型コロナウイルス影響による低迷から回復し、 4〜12月期の受注は前年同期比76.6%増の107,724百万円(一般社団法人日本鍛圧機械工業会プレ ス系機械受注額)となった。

 アイダ2022年3月期第3四半期データ

■セグメントごとの経営成績

日本:中・小型プレス機械やサービスの売上は堅調に推移したものの、大型プレス機械の売上が減少し、売 上高は26,866百万円(前年同期比7.6%減)となり、セグメント利益は減収、粗利率の低下、研究開発 費の増加等により259百万円(同87.4%減)となった。

中国:中型プレス機械とサービスの売上が増加し、売上高は6,658百万円(前年同期比60.2%増)となり、セ グメント利益は増収や粗利率改善等により506百万円(同1,123.2%増)となった。

アジア:新型コロナウイルス感染再拡大の影響でアジア顧客向けプレス機械売上が減少するも、第3四半期に マレーシア工場の操業が回復し、日・米・中のグループ会社向けプレス機械売上が増加したことによ り、売上高はほぼ前年度並みの4,879百万円(前年同期比1.8%減)となり、セグメント利益は392百万 円(同1.1%増)となった。。

米 州:プレス機械とサービスの売上はともに増加し、売上高は9,596百万円(前年同期比33.5%増)となったものの、セグメント利益は材料費や外注費の高騰、低粗利案件売上の一時的な増加等に伴う粗利率の 低下により108百万円(同67.4%減)となった。

欧州:プレス機械とサービスの売上はともに増加し、売上高は9,041百万円(前年同期比53.2%増)となり、 セグメント利益は増収や粗利率改善等により100百万円(前年同期は107百万円のセグメント損失)と なった。

連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 以下の通り、2021年11月9日に公表した2022年3月期(2021年4月1日~2022年3月31日)の連結業績予想を修正した。

 売上高63,000百万円(前期比8.4%増)、営業利益3,000(19.4%減)、経常利益3,100(17.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,900(44.3%増加)。

 アイダエンジニアリングの2022年3月期第3四半期決算短信

 第3四半期決算説明資料