日揮、マレーシアでメニコン社向けコンタクトレンズ製造工場建設プロジェクトを受注

 日揮ホールディングスは1月31日、日揮グローバルおよびJGCアジアパシフィック社のマレーシア子会社が、㈱メニコンの子会社であるメニコン・マレーシア社より、コンタクトレンズ製造工場を新設するプロジェクトを受注したと発表した。

 世界的な近視人口の増加に伴い、視力矯正用途のコンタクトレンズの需要拡大が見込まれている。同プロジェクトは、こうした世界的なコンタクトレンズの需要拡大に合わせて、メニコンがコンタクトレンズの生産能力を増強し、グローバルにおけるコンタクトレンズの安定供給を目的に、新たにマレーシアに製造工場を建設するもの。

 日揮グループは、2019年から同プロジェクトの基本構想に携わり、建設候補地の選定から経済性の検討支援などを行い、2020年には基本設計役務を受注し、生産性を考慮した技術提案やコストダウン提案、工場の環境負荷低減のためのエネルギーマネジメントに係る提案などを通じて、顧客の本プロジェクトの最終投資決定に対して支援を行っきた。こうした取り組みが顧客から評価され、プロジェクトの受注に繋がったものと考えている。

 日揮グループは、中期経営計画「BSP2025」において重点戦略として「EPC事業の成長市場・分野の拡大」を掲げ、2022年1月1日付でJGCアジアパシフィック社を設立するなど、アジア太平洋地域におけるライフサイエンスを始めとする各種インフラ分野の営業・プロジェクト遂行体制の強化を図っている。

 日揮グループは、今後も日系企業のアジア太平洋地域でのサプライチェーンの多元化、ならびに環境負荷低減・脱炭素ソリューション提供等を通じた事業価値の向上を積極的に支援していく。

<プロジェクト概要>
契約先:メニコン・マレーシア社(Menicon Malaysia Sdn. Bhd.)
建設場所:マレーシア ケダ州クリムハイテクパーク内(首都クアラルンプールの北西約290 km)
役務範囲:コンタクトレンズ製造工場およびその付帯設備に係る設計・調達・建設工事(EPC)役務
受注額:非公表
竣工・引渡し:2023年12月(予定)

<新工場の概要>
敷地面積:約20万m2
延床面積:約4万5千m2
工場概要:地上1階(工場)、地上2階(事務所等)

 ニュースリリース