建設機械出荷、2021年出荷額は27.3%増の2兆7,569億円、3年振りの増加

 日本建設機械工業会が1月31日に発表した2021年暦年の建設機械出荷金額の総合計は、前年比27.3%増加の2兆7,569億円で3年振りの増加となった。

 内需について機種別に見ると、トラクタ3.9%増加の1,133億円、コンクリート機械7.3%増加の324億円、油圧ブレーカ・圧砕機11.1%増加の215億円、その他建設機械4.2%増加の725億円の4機種と補給部品4.2%増加の1,305億円が増加したものの、他5機種が減少し、内需全体では0.2%減少の9,937億円となった。その結果、内需は2年連続の減少となった。

 外需について機種別に見ると、トラクタ76.5%増加の1,976億円、油圧ショベル53.4%増加の7,025億円、ミニショベル38.8%増加の3,058億円、建設用クレーン5.1%増加の629億円、道路機械76.1%増加の337億円、コンクリート機械16.3%増加の10億円、油圧ブレーカ・圧砕機36.7%増加の92億円、その他建設機械61.9%増加の2,254億円の8機種と補給部品47.6%増加の2,203億円が増加し、外需全体では50.6%増加の1兆7,632億円となった。その結果、外需は3年振りの増加となった。

■2021年の油圧ショベル国内出荷台数は2.1%減25,714台

 2021年暦年の国内出荷台数統計によると、ホイールローダ12,311台(前年比14.9%増加)、油圧ショベル25,714台(2.1%減少)、ミニショベル28,604台(0.7%減少)、クローラクレーン358台(9.8%減少)、ラフテレーンクレーン1,306台(4.0%減少)、アスファルトフィニッシャ517台(13.1%減少)、トラック搭載型クレーン13,086台(0.7%増加)、高所作業車10,291台(9.3%減少)――となった。

■2021年12月の出荷は29.8%増の2,515億円、14カ月連続の増加

 また、同時に発表した2021年12月の建設機械出荷金額は、内需は5.0%増加の855億円、外需は前年同月比47.9%増加の1,660億円となった。その結果、内需は2カ月連続の増加、外需は14カ月連続の増加となった。総合計では29.8%増加の2,515億円となり、14カ月連続の増加となった。

 内需について機種別に見ると、トラクタ8.5%増加の114億円、油圧ショベル7.2%増加の280億円、建設用クレーン6.2%増加の123億円、道路機械1.6%増加の34億円、コンクリート機械39.4%増加の23億円、油圧ブレーカ・圧砕機22.4%増加の20億円、その他建設機械0.7%増加の58億円の7機種と補給部品0.3%増加の106億円が増加し、内需全体では5.0%の増加となった。

 外需について機種別に見ると、トラクタ59.1%増加の190億円、油圧ショベル34.7%増加の615億円、ミニショベル11.1%増加の256億円、建設用クレーン97.8%増加の44億円、道路機械56.1%増加の29億円、コンクリート機械212.8%増加の1億円、基礎機械143.4%増加の9億円、油圧ブレーカ・圧砕機72.8%増加の9億円、その他建設機械67.9%増加の235億円の全9機種と補給部品115.3%増加の272億円が増加した。地域別に見ると、欧州が15カ月連続で増加、北米が12カ月連続で増加、アジアが10カ月連続で増加するなど、全9地域で増加し、外需全体では47.9%の増加となった。

 2021年12月度出荷金額統計(ニュースリリース)

 建設機械出荷金額推移表(2017ー2021年:日本建設機械工業会)