アイチコーポレーション、21年4~12月期売上は5%減の386億円、通期予想は下方修正

 ㈱アイチコーポレーションが1月28日に発表した2022年3月期第3四半期(2021年4~12月)連結業績によると、売上高は前年同期を19億54百万円(5%)下回る386億12百万円となった。セグメント別には、特装車売上高は前年同期を24億59百万円(8%)下回る294億76百万円、部品・修理売上高は前年同期を4億98百万円(6%)上回る86億35百万円となった。利益については、営業利益は前年同期を70百万円(2%)下回る41億84百万円、経常利益は前年同期を2億7百万円(4%)上回る49億47百万円となった。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を2億49百万円(7%)下回る35億76百万円となった。

 4~12月期における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種率の向上に伴う感染者数の大幅減少や経済・金融政策の効果により緩やかな回復傾向に向かった。しかし、半導体の供給不足や東南アジアからの部品供給の滞りによる工場の操業縮小や停止、原油・原材料価格の上昇によるコスト増など、国内外の経済は不透明な状況で推移した。先行きについては、上記に加え、米中対立や各国金融政策の転換、第6波と言われる新型コロナウイルス感染症の再拡大など、国内外の経済は不安が払拭されない状況が継続している。

 同の主力事業である特装車の市場においては、中国および韓国市場向け等で堅調に推移し、海外事業は増加した。一方、国内事業では、レンタル業界などで設備投資に対する慎重な姿勢が継続したが、概ね想定の範囲内の受注を確保した。しかし、第2四半期より懸念していた部品供給網の乱れによる生産への影響が、具体的に顕在化した。

 なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用している。この結果、第3四半期連結累計期間の売上高、売上原価がそれぞれ5億51百万円減少し、営業利益、経常利益および税金等調整前四半期純利益に与える影響はないとしている。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2022年3月期通期連結業績予想については、積極的な営業活動を展開し、当期計画通りの受注を確保したものの、コロナ禍などに起因する部品供給の滞りが生産に大きく影響する見通しであるため、2021年4月26日付でした売上高および営業利益を下方修正した。一方、経常利益および親会社に帰属する当期純利益については、営業外収益が計画を上回る見通しであるため、通期業績予想に変更はしていない。

 売上高560億円(前期比5.6%減)、営業利益63億円(同10.7%減)、経常利益72億円(同6.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益50億円(同15.4%減)。

 株式会社アイチコーポレーション(6345) 2022年3月期第3四半期決算短信

 第3四半期参考資料