JFEエンジニアリング、石井鐵工所と業務提携

 JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は1月24日、㈱石井鐵工所(東京都中央区)と、二酸化炭素(CO2)やクリーン燃料として期待されるアンモニア・水素等に関する受入・貯蔵設備の受注拡大に向け、業務提携契約を締結することで合意したと発表した。

 昨今の世界的な異常気象多発により、昨年11月に英国グラスゴーで開催されたCOP26ではCO2排出削減目標や手段、国際ルールの取決め等が議論され、気象変動問題への取組みは世界共通の重要課題となっている。また日本政府が2030年度までに温室効果ガス排出量の削減目標(2013年度比で46%削減)を掲げたことにより、国内産業界においてもCO2を分離・貯留し有効活用するCCUS/カーボンリサイクルや、脱炭素エネルギーとして期待される燃料アンモニア・水素等の導入に向けた、新たな計画検討・実証事業への参画・企業間連携など様々な動きが加速している。

 こうした動きを受け、電力・石油・ガス・化学等の基幹産業向けのプラントやパイプラインなど、インフラ構築に関する幅広い技術・知見を持つJFEエンジニアリングと、国内メーカーとして最大級のアンモニア貯蔵設備の実績ほか、各種貯蔵設備において国内外で豊富な経験を有する石井鐵工所は、両社間で相互補完した協業が可能であるとの認識が一致し、今回の業務提携を決定した。両社は今後これら新エネルギー等の利用拡大を見据え、カーボンニュートラル市場への積極的な参入を目指していく。

 JFEエンジニアリングは、石井鐵工所と業務提携を通じて貯蔵設備の大型化検討や様々な課題解決に向け、両社の知見や経験を活かしながら共同検討を進めていくとともに、2050年カーボンニュートラル達成へ貢献していく。

■業務提携概要

 両社は、以下の新エネルギー供給プラントに関する案件について協力して取り組むとともに、受注の拡大を図る。

 1.燃料アンモニア受入、貯蔵及び供給プラント

 2.CO2回収・貯蔵プラント

 3.水素関連プラントを含む各種脱炭素関連プラント

 4.各種貯蔵設備の大型化検討

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