・顧客への供給責任を果たすとともに、 注力分野の強化を加速
㈱デンソーは1月19日、成都華川電装有限責任公司(本社:中国四川省成都市)に、Ⅲ型オルタネーターを事業譲渡することを決定したと発表した。
Ⅲ型オルタネーターは、1982年よりデンソーが製造・販売を開始し、ピーク時には、乗用車向けを中心にグローバルで年間1,000万台を生産、世界トップシェアを誇った。現在は、日本への生産集約が進み、年間100万台に生産規模が縮小した旧世代の製品ですが、今後も、日本やアジア地域において、農業・建設機械向けの顧客を中心に、継続的な需要が見込まれる。
華川電装は、主に中国および欧米・アジア太平洋地域の顧客向けに自動車部品の製造・販売を行う企業。デンソーは華川電装と、1996年に技術援助契約を締結し、技術指導や部品供給などの支援を行ってきた。今回、両社は、2022年1月に、Ⅲ型オルタネーターの主要なラインナップをデンソーから華川電装に譲渡する契約を締結した。デンソーは、これまで通りの高品質な製品を、華川電装が顧客に供給できるよう、華川電装の生産体制の構築に協力していく。
デンソーは、成熟製品領域において、パートナーとの連携を進めることで顧客への供給責任を果たすとともに、環境・安心領域などの注力分野の強化を加速させ、事業ポートフォリオ入れ替えの推進および収益性の向上を図りながら、カーボンニュートラルの実現とモビリティ社会のさらなる発展に貢献していく。
<華川電装の概要>
社名:成都華川電装有限責任公司
会社設立:2001年
所在地:中国四川省成都市
代表者:耿辉雄
事業概要:オルタネーター、スターター、ワイパーシステム、EV用駆動モーターなどの開発・生産・販売