日立造船の子会社、オーストラリアで水処理設備を受注

 日立造船は1月18日、100%子会社で、海水淡水化・産業用水処理事業を手掛ける Osmoflo Water Management Pty Ltd(オーストラリア、以下、Osmoflo)は、オーストラリアで建設事業を手掛ける Aerison Pty Ltd より、Roy Hill 鉱山における水処理設備を受注したと発表した。

 Roy Hill 鉱山は、西オーストラリア州のピルバラ地区に位置する世界有数の鉄鉱山。Roy Hill 鉱山の鉱山事業を手掛ける Roy Hill Iron Ore Pty Ltd は、今後鉄鉱石の増産を計画しており、工業用水の需要が高まるほか、塩分濃度の濃い地下水を淡水に変えて工業用水として使用す るため、新たな水処理設備を計画している。

 Osmoflo は、2019 年に Roy Hill 鉱山向けに逆浸透膜(RO 膜)法の水処理設備を納入したが、今回のプロジェクトでは、新たな RO 膜法水処理設備を設計・供給するほか、既設の水処理設備においても、より塩分濃度の濃い地下水を淡水化できるよう、更新作業を行う。同設備で処理される水の量は 40,400m3/日で、主に工業用水として使用される。

 日立造船グループは今後も海水淡水化・産業用水処理などの水事業を展開し、世界の水需要に貢献 する。

<Osmoflo について>
海水淡水化・産業用水処理システムの設計・製造・販売・運営等のエンジニアリング事業を展開しており、豪州、中東、南アジア等、世界各国で多岐にわたるサービスを提供している。 2018 年 8 月に日立造船の 100%子会社となった。

<受注概要>
最終需要家:Roy Hill Iron Ore Pty Ltd
発注:Aerison Pty Ltd ※本件では、据付・建設工事を担当
受注内容:新設及び既設の水処理設備のための主要機器の設計・供給、試運転 処理水:40,400m3/日
納:2022 年(予定)

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