・電力削減効果でCO2削減に貢献
川崎重工業は1月17日、中川水循環センター(埼玉県)に、モーター定格1MW級で世界トップクラスの消費電力効率を誇る磁気軸受型曝気ブロワ「川崎MAGターボ」シリーズの最大機種「MAG Turbo-M55」1台を国内で初めて納入したと発表した。
「川崎MAGターボ」は、下水処理施設において、微生物の働きで汚水をきれいな水に再生する生物反応槽へ空気を供給する送風機。送風機設備で消費する電力は、下水処理施設における電力消費量の約60%を占めており、高効率で経済性に優れた製品が求められている。今回、中川水循環センターの送風機改修工事では、「MAG Turbo-M55」を導入し、従来機種(機械式ブロワ)と比較して15.6%の消費電力削減効果を確認した。
川崎重工は、2004年に「川崎MAGターボ」の初号機を納入して以来、日本各地の下水処理施設を中心に国内外で200台以上の受注実績を積み重ねてきた。近年では国内曝気ブロワ市場の約半数のシェアを占めている。過去の実績において「川崎MAGターボ」の導入により、従来機種(機械式ブロワ)に比べて最大30%の消費電力の削減を実現し、概算で毎年5万トンのCO2削減に貢献している。
川崎重工は、今後も日本をはじめ、欧州・北米の下水処理施設向けに「川崎MAGターボ」を拡販するとともに、さらなる高効率化を目指して新技術の開発に取り組み、消費電力の低減によるCO2排出量の削減に貢献していく。
コメントを投稿するにはログインしてください。