・シンガポール公益事業庁トゥアス水再生センター工業排水MBRプラント向け
・世界最大の処理能力のセラミック平膜
㈱明電舎は12月27日、現地法人 Meiden Singapore Pte. Ltd.(以下、明電シンガポール)が、シンガポール企業であるKoh Brothers Building & Civil Engineering Contractor (Pte.) Ltd.より、シンガポール公益事業庁(以下、PUB)のトゥアス水再生センター工業排水MBR※プラント向けのセラミック平膜を受注したと発表した。このプロジェクトはシンガポール西部に新たに建設される水再生プラントで、2025年完成予定。
明電シンガポールはトゥアス水再生センター工業排水MBRプラントに、処理能力97,500m3/日のセラミック平膜を供給する。今回納入する明電舎製のセラミック平膜は省エネに貢献できるとともに、高耐久性、耐薬品性に優れ、長寿命という特長を持っている。
明電舎は、2010 年にPUBと締結した水処理技術の共同開発に関する覚書(MOU)のもと、ジュロン水再生センターで工業排水処理についての実証研究を進めてきた。2014年にはジュロン水再生センターにおいて4,550 m3/日のデモプラントの運転を開始し、これまで再生が困難だった高濃度工業排水の再利用に成功した。これらの実績と成果がPUBに認められ、今回トゥアス水再生センター工業排水MBRプラント向けセラミック平膜の受注につながった。
明電舎は、明電シンガポールを東南アジア・中東地域におけるその中核拠点として活動し、今後もPUBと連携しながらシンガポールの水資源確保、水の安定供給に努めるとともに、シンガポール政府が取り組む「グローバル・ハイドロ・ハブ構想」の実現に貢献していく。そしてシンガポールでの活動を通し、SDGs(持続可能な開発目標)におけるGoal6「安全な水とトイレを世界に」や Goal14「海の豊かさを守ろう」などの課題解決に貢献するものづくりを追求し、持続可能な価値創造を実現するとともに、社会的課題の解決へ取り組んでいく。
※MBR: Membrane Bioreactor(膜分離活性汚泥法)の略称。下水や工場排水の浄化のために、処理水と活性汚泥の分離を従来の沈殿池のかわりに膜を使用し確実な固液分離を図る方法。
■シンガポール公益事業庁(PUB)
シンガポールの水供給、貯水池、排水事業を統合管理しているシンガポール 環境・水資源省下の公的機関。 HP: https://www.pub.gov.sg/
■明電シンガポール
1975 年設立、従業員 495名、アジア市場向け変圧器、遮断器の製造・販売会社。
資本金 25.4 百万シンガポールドル、2020 年売上 161.5 百万シンガポールドル。
HP: https://www.meidensha.com/msl/
詳細は、ニュースリリース
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