中村超硬、子会社の日本ノズル新工場建設と設備設置を発表

 中村超硬(本社:堺市西区)は12 月 24 日、子会社の日本ノズル(神戸市西区)における新工場の建設及び大型メルトブローンノズル・ダイ製造設備を設置すると発表した。

 日本ノズルは、1928 年の創業以来、化学繊維用ノズルの国産化に初めて成功するなど、化学繊維の紡糸ノズル専業メーカーとして事業を行っている。

 同社は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による世界的なマスク需要の高まりから、 不織布製造装置や不織布関連ノズル等の売上が大きく伸長し、業績は好調に推移している。同社として、新型コロナウイルス感染拡大よるマスク需要の高まりについては落ち着くものと見ているが、不織布市場については、特に医療用ガウンやおむつなどの衛生用品での需要が高く、世界的にも長期的な成長が見込まれていることから、当該不織布関連事業を今後の成長戦略の柱の一つと考えている。

 しかしながら、同社では衛生用品で一般的に使用される大型不織布用ノズル等の製造設 備を保有しておらず、これまで大型不織布市場への参入はできていなかった。

 そのため、同社の将来的な成長のためには、大型不織布用ノズル等が製造できる設備が 必要であると判断し、新工場・事務所棟の建設ならびに大型メルトブローンノズル・ダイ 製造に関する設備投資を行うことを決定した。

 なお、今回の投資は、経済産業省 の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金(2次公募)」の対象事業に 採択されている。

<設備投資の概要 >
所在地:神戸市西区室谷2丁目1番1号 (日本ノズル株式会社工場敷地内)
設備投資内容 :新工場・事務所棟の建設及び 大型メルトブローンノズル・ダイ製造設備及び付帯設備の設置
投資予定額:約 21 億円(税込約 23 億円)
操業開始時期:2023 年 4 月(予定)
資金計画(予定):
サプライチェーン補助金 : 約 11.5 億円
借入金 : 約8億円 自己資金 : 約3.5億円

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