スギノマシン、高圧水部品洗浄機「JCC 104 WIDE」と「JCC 403 U-JET」を販売開始

 産業機械メーカーの㈱スギノマシン(富山県魚津市)は12月21日、水を超高圧で噴射し、自動車などの金属部品のバリ取り・洗浄を行う、高圧水部品洗浄機「JCC(ジェットクリーンセンタ)」シリーズの新機種、「JCC 104 WIDE」「JCC 403 U-JET」の販売を開始したと発表した。

 従来機と比べ消費電力を50%以上削減し、脱炭素社会の実現に貢献する。また、基本性能の向上により、サイクルタイムを約30%短縮できる。同製品の発売により、既に発売中の「JCC 421 UT」「JCC 303 TT」と併せてシリーズ全機種のリニューアルが完了し、フルラインアップとなった。

■装置概要

 水を超高圧で噴射し、あらゆる部品のバリ取り・洗浄を行う、高圧水部品洗浄機のベストセラー「JCC」シリーズの新商品。最高50MPaの高圧水を噴射して、部品のバリや切りくずを除去する「JCC 104 WIDE」と、機内の洗浄槽に水を溜めてワークを浸し、水中で高圧水を噴射することでワークの内部まで洗浄を行う「JCC 403 U-JET」の2機種が新たに発売となった。
省エネパッケージ「JCC-eSmart」を標準搭載しており、高圧水発生ポンプの動力を最適化することで、消費電力を50%以上削減できる。また、駆動部の性能アップにより、非洗浄時間を大幅に短縮。従来機と比べてサイクルタイムを約30%短縮することが可能。

■開発背景
 近年、自動車には環境対策や低燃費が求められ、小型化や高機能化が進んでいる。駆動系ユニット内部に残留する異物やバリは、早期摩耗の原因になるだけではなく、重大な事故の発生原因になり得るため、自動車メーカーでは以前よりも厳しく管理されている。
 さらに、EV(電気自動車)化の流れにより、より高い清浄度が必要な部品が増えると同時に、生産性の一層の向上が求められている。これらを受け、より高度な洗浄能力と、洗浄工程にかかる時間の短縮を叶えるため、同商品を開発した。
 加えて、近年は製造業においてもカーボンニュートラルが叫ばれており、生産工程でも二酸化炭素排出量の削減を強く求められている。洗浄機の基本性能を向上しながらも、環境問題に対する市場の要望にも応えられる、エコな洗浄機を目指した。

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