川崎重工、建設機械操作用・油圧リモコン弁 PVシリーズの販売が累計1,000万台達成

 川崎重工業は12月21日、建設機械操作用の油圧リモートコントロールバルブ、PVシリーズの販売が累計で1,000万台を達成したと発表した。

 油圧リモートコントロールバルブ(以下、油圧リモコン弁)は、主に重機ショベルやミニショベルの作業用レバーや走行用ペダルとして搭載されており、操作量に応じて二次圧力を制御する減圧弁。川崎重工は、1968年に油圧リモコン弁の生産を開始し、現在では世界の重機ショベル・ミニショベルの約半数に川崎重工の製品が搭載されている。

 販売累計1,000万台を達成したPVシリーズは、優れた制御性・応答性により、正確でスムーズな建設機械の操作を可能にするとともに、高い耐久性を実現している。1997年の上市以降、建設機械市場の要求に高品質と安定供給で応え、長年にわたり世界トップシェアを誇っている。

 建設機械業界は、施工の省力化や建設現場での労働環境改善のために、ICT/IoT化への対応が進み、川崎重工は油圧リモコン弁に加えて、油圧機器を電気制御するための電気リモコン弁の供給も開始している。今後もグローバルに油圧事業を展開し、建設・インフラ工事の安全や生産性の向上を通じて、人々の豊かな生活の実現に貢献していく。

【参考リンク】油圧パイロット弁、電気リモートコントロールユニット
 https://www.khi.co.jp/industrial_equipment/hydraulic/valves/

 画像・上:油圧リモートコントロールバルブ(PV48シリーズ)

 画像・下:油圧リモートコントロールバルブ(PVDシリーズ)走行用

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