YKK AP 、埼玉県美里町の工場用地取得と新工場建築計画を発表

・約45億円投じて首都圏向けビル用アルミ建材の製造供給体制を再編

 YKK AP(本社:東京都千代田区)は12月17日、現在の「YKK AP埼玉工場」拡張のため、隣接する埼玉県美里町の用地を取得し、新工場を建設すると発表した。

 YKK AP埼玉工場は、ビル用アルミ建材商品の製造拠点。関越自動車道寄居スマートインターチェンジに近接し、首都圏の建築需要地にアクセスしやすい立地。YKK APは2021年度の重点施策として、『ビル事業の首都圏強化とモノづくり改革』を掲げており、今回の用地取得により新たに工場を増強し、首都圏を始めとする東日本エリアへの競争力を高めるビル事業の基幹工場として、製造供給体制を再編する。

 新工場では、モノづくり改革により、社内の機械製造部門による合理化設備での集約生産、自動化工程の拡大、データ連動したラインづくりにより、製造コストを従来の25%削減する。また、ユニットロード化やモーダルシフトによるロジスティクス改革も含め、発注からの納品までのリードタイムを約6日短縮する。

 建物は「働きがいのある工場」をコンセプトに、高断熱外皮や断熱性・換気性に優れた窓、調光照明、高効率空調を採用することで、CO2排出量を30%削減する。さらに、太陽光発電と再生可能エネルギー調達によりCO2排出実質ゼロを実現する。また、雨水の利用も行い、地球環境や働く人にやさしい工場を目指す。また、新たに取得する用地の一部に休憩所などを設け、近隣の方の憩いの場として開放を予定している。

・モノづくり改革:製造コスト従来比25%削減、リードタイム約6日短縮
・ロジスティクス改革:ユニットロード化、モーダルシフトによる配送効率14%向上
・働きがいのある工場:建物仕様でCO2排出量30%削減、太陽光発電と再生可能エネルギー調達によりCO2排出実質ゼロを実現

<新工場計画概要>

所在地:埼玉県児玉郡美里町南十条地内
設計・施工:株式会社大林組
敷地面積:42,686㎡(今回取得)
建屋構造:鉄骨造2階建
延床面積:23,000㎡
投資金額:合計約45億円 (内訳:土地取得8億円:建屋投資34億円 他3億円)
新規従業員数:40名(2023年度)
工期:着工予定 2022年8月 完工予定 2023年7月
工場稼働予定:2023年9月

<YKK AP埼玉工場の概要>

所在地:埼玉県児玉郡美里町南十条23-1
操業開始:1975年9月
敷地面積:40,340㎡(今回取得により、合計 83,026㎡)
延床面積 :21,906㎡
工場長:宮本 宏明
従業員数:293名(2021年4月1日現在)
製造品目:ビル用アルミ建材

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