日本鍛圧機械工業会は12月16日、2022暦年の受注予想を前年比4.6%増の3,400億円と発表した。新型コロナはまだまだ新株感染が世界経済に影響を与えつつも、ワクチン接種の拡大や経済対策により、2022年は緩やかな回復基調が期はされる。
国内外共にCNに対応した自動車のEV関連、充電インフラ関連、蓄電池等への新規生産設備、IoT、AI、5G、DXなどのデジタル関連への投資が継続的に期待できるが、一方で半導体等の部材不足や海運混乱等の懸念材料が残る。海外は、2021年後半から、中国経済の停滞感が感じられ、一方で米国、欧州での回復需要が期待される。また、新型コロナ感染状況にもよるがASEAN、インド等新興国での投資拡大にも期待。
機種別によると、プレス系は1,400億円、前年比7.7%増と予想。国内はEV化対応及びデジタル関連を含めた新規投資や自動化・効率化投資への需要が期待される。海外は2021年に引続きEV化への自動車関連設備投資に期待。板金系は1,150億円、前年比4.5%増と予想。国内は各種補助金や税制優遇措置等による景気の下支えに加え、半導体装置、社会インフラ、デジタル関連、建材向けの需要に期待。海外は、欧米、ASEANの回復に期待。サービスは850億円、前年比横ばいと予想。
国内は1,450億円、前年比7.4%増と予想。国内では政府による経済対策が下支えとなり、自動車のEV化を中心に、DX・IoT・AI・ロボットなどのデジタル関連及び社会インフラ再整備及び5G関連投資などに期待。
輸出は1,100億円、前年比4.8%増と予想。欧米を中心にwith コロナでの消費需要の回復とEV化対応による設備投資が牽引役になると期待。新型コロナ対策が進めばASEAN、インド等新興国での投資拡大も期待できる。