・事業計画から建設・運転までトータルプロデュース
JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は12月16日、 トゥアンタインエンバイロメント社(本社:ベトナム国バクニン省、以下、TT社)と共同で、T&Jグリーンエナジー社(社長:ブウ・マン・ティエン、本社:ベトナム国バクニン省、以下、T&J社)を設立し、ベトナム国バクニン省で廃棄物発電事業を開始することに合意したと発表した。
TT社は、廃棄物焼却をはじめ各種リサイクル事業を総合的に展開するベトナム国の大手リサイクル事業会社。TT社とJFEエンジニアリングは、TT社の廃棄物処理の実績ならびに営業力と、JFEエンジニアリングの豊富な廃棄物発電プラントの建設・運転実績やベトナム国におけるプロジェクト遂行力等、両社の強みを生かし本事業を実行する。
T&J社設立後、JFEエンジニアリングがプラントの設計・建設・運転を、TT社が許認可の取得やプラント用地確保、焼却する廃棄物の収集・運搬および焼却灰処理を担当する。新設する廃棄物発電プラントは2022年1月に建設が開始され、2024年1月に完成予定。プラントは、日量500tの一般廃棄物・産業廃棄物を焼却し、発電出力は11.6MW、年間想定発電量は91,872MWhで、発電された電力は固定価格買取制度(FIT)を活用して、ベトナム電力公社に売電する。
T&J社のプラント建設・運営資金には、日本政府による二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism:JCM)資金支援事業のうち設備補助事業および世界銀行グループの国際金融公社(IFC)およびフィンランド-IFCブレンド型融資気候変動対策プログラムによる融資が活用される。これらの資金調達は、今回のプロジェクトにおける廃棄物の適正処理および、15年間で約60万tの温室効果ガス排出削減見込みであることが評価され、実現したもの。同プロジェクトは、ベトナム政府と日本政府の協力の下で実施される。両社は、同案件を皮切りに同様のプロジェクトを継続的に立ち上げることを目指していく。
JFEエンジニアリンググループは、これまで培ってきた廃棄物処理プラントの建設・運転実績をもとに、今後も国内・海外で同分野における事業計画・建設・運営を推進することで、資源循環型社会の実現に貢献していく。
<T&J社概要>
会社名:T&Jグリーンエナジー社
代表者:ブウ・マン・ティエン
本社:ベトナム国バクニン省
資本金:約13億円(トゥアンタインエンバイロメント60%、JFEエンジニアリング40%)
事業概要:廃棄物の焼却発電事業
詳細は、ニュースリリース