鹿児島県は11月24日、㈱宮崎商会(本社:広島県福山市)が南九州市と立地協定を締結したと発表した。
宮崎商会は、1967(昭和42)年に広島県において創業。創業以来、一貫して「食肉処理・食肉加工」メーカーとして発展を続けており、昨今では高齢化社会を見据えて、嚥下・咀嚼困難者用の軟化食肉製品の製造販売も手掛けるなど,順調に事業を拡大している。
同社は、原料枝肉・パーツ肉から,小売販売用(ハム・ソーセージ・焼き豚)や業務販売用(ラーメン店向けチャーシュー等)製品を一気通貫で製造販売可能であり、なおかつ小ロットでの請負製造加工にも対応できる工場の体制を強みとしており,大手の加工メーカーや外食産業から商品製造を受託している。
また、1975(昭和50)年5月に南九州市に進出して以来,様々な種類の製品の加工を行うことにより、他企業との差別化を図りながら事業を継続しており、これまで数々の即席麺,冷凍麺,味噌汁の具材等を国内取引先へ納入し,高い評価を得ている。
鹿児島工場は、同社の主力工場として,継続的発展を図るために幾度に渡る積極的な設備投資を行っており、地域の雇用の創出や農畜産物の積極的活用などに貢献している。
今回の工場増設は、食肉フリーズドライ製品を新規市場へ拡販するため、また、今後、地元産果実等を活用した製品を海外へ輸出することも見据えて決定されたもの。
これにより、地域の産業の高度化が図られるとともに、更なる雇用の創出や地域経済の浮揚発展に大きく貢献するものと期待される。
<工場増設の概要>
工場名:株式会社宮崎商会鹿児島フリーズドライ工場
所在地:鹿児島県南九州市川辺町下山田7519番地ほか(既存敷地内)
用地面積:12,633㎡
建物面積:約1,300㎡(予定)
着工予定:2021年12月
操業予定:2022年12月
投資予定額:4億円(建屋及びフリーズドライの生産機械等の増設)
新規雇用者:10名
事業内容:食肉製品加工(凍結真空乾燥(フリーズドライ)加工)
生産計画:約1億円(初年度)
<株式会社宮崎商会の概要>
所在地:広島県福山市胡町1番22号
設立:1967(昭和42)年10月
代表者:代表取締役宮﨑圭師(みやざきけいし)
資本金:1,700万円
従業員:170名(2021年9月)
年商:約29億円(2020年9月期)
事業内容:食肉処理及び食肉製品製造、加工、販売
<鹿児島工場の概要>
名称:株式会社宮崎商会鹿児島工場
所在地:鹿児島県南九州市川辺町下山田7515番地ほか
用地面積:12,633㎡
建物面積:3,185㎡
従業員:115名(2021年9月)
生産額:約18億(2020年9月期)
事業内容:食肉処理及び食肉製品製造、加工、販売