CHPSA、2020 年 油圧・空気圧・シール業界の発展と改革報告より
China Market Development Report of Hydraulics Pneumatics and Seals Industry in 2020 China Hydraulics Pneumatics & Seals Association (中国液圧気動密封件工業協会、CHPSA:2021年10月15日出版 CHPSA 雑誌、PTC ASIA 2021 増刊号より)
*以下、当サイト応援者からの翻訳編集より。概ね1元は約18円、1ドルは110円で換算。
■前書
2020年は尋常な1年ではなかった、新年早々新型コロナウィルス肺炎の疫病流行が中国の大地で猛威を振るい、瞬く間に世界を覆った。習近平総書記を核心とする党中央の強力な指導の下、油圧・空気圧・シール業界企業は、地元党組織と政府の指導の下、迅速に行動 し、“エビデミック”との戦い(中文:防戦“疫”)を進めながら、従業員の復帰と生産の再開 (中:復工復産)を行い、同時に複数の対策を講じ、困難を克服し、作業モデルのイノベー ションを絶えず打ち出し、言語に絶する艱難辛苦の戦いを経て、油圧・空気圧・シール業界 は、“エビデミック”との戦い、従業員の復帰と生産の再開とのダブル勝利を得ることで、業界の一定規模以上企業の工業総生産高のプラス成長を達成した。
1.心を一つにして“エビデミック”と戦い、力を合わせて従業員の復帰と生産を再開
1.1 企業との連絡チャンネルを確立し、作業モデルをイノベーションする疫病流行期間において、油圧・空気圧・シール業界企業は、党中央、国務院の配置 と各地方政府の疫病流行の予防と管理の要求に基づいて、迅速に予防と管理指導グループを設立し、予防と管理の組織体系を確立し、各級党組織の戦闘要塞の役割を発揮させた。
中国液圧気動密封件工業協会(以下:協会)は、上級部門の指示に従い、“エビデ ミックとの戦い”指導グループを設立し、全業界に「自信を強め、困難を克服し、エビデミックの予防と管理の人民戦争に打ち勝つ提義書」を発表した。協会秘書処は、迅速 に会員企業との「QQ 群(QQ グループ公式サイト)」、「微信群(WeChat グループ)」 を確立し、関心を持つ企業の「大衆号(パブリックナンバー)」、企業及び協会のウエブ サイトを通して、企業との連絡を確立して、時を移さず党中央、国務院の指揮する配置 を伝達し、政府各部門の政策がタイムリーに届き、企業の要求が直接フイードバックさ れる、真の政府と企業との懸け橋となっている。
1.2 国の制定と調整のために、会員企業の従業員復帰と生産再開の内実をつかむ 政策の提供を支える関係部門の緊急通知要求に基づいて、協会は、その日に油圧・空気圧・シール業界企業の従業の復帰と生の再開状況日報制度を立上げ、2020年2月13日から、毎日 10 時前に中国機械工業聯合会へ前日の従業員復帰と生産再開状況を申告した。申告表は 5月12日までに合計 64 回、毎日更新を実施しやり遂げた。
期間中、協会は確立した企業連絡網を利用して、大企業の投資達成状況と企業の訴えとフイードバックを二回に渡り特別調査を実施し、その調査報告及び企業の意見をタイムリーに関係部門に送り、国の各部門が速やかに油圧・空気圧・シール業界企業の 直接資料を手に入ることで、関係政策の制定と調整のための依拠とするデータの提供 を行った。これは、我が国の経済社会の急速な回復と業界の安定経営にも重要な役割を 発揮している。
2020年5月12日現在、協会の統計によると、企業の従業員復帰率は、当初の 56.8% から 99.2%に上がり、従業員復帰企業の従業員の仕事への平均復帰率は 43.3%から 91.1%となっており、機械工業全体の中で、従業員の復帰生産の再開率が 90%を超えた 8 業界の 1 つとなっている。
1.3 “エビデミックとの戦い”に重要な支援を提供 エビデミック防止期間中、疫病の流行と春節要因の影響から、企業の従業員復帰と生産の再開は極度の困難をもたらした。油圧・空気圧・シール部品は、マスク製造機、 レイヤリングマシン、医療用コンプレッサー、呼吸器、CT マシン、血液分析装置など を含む、エビデミック防止物資の重要な組込みサポート部品・コンポーネント(中:配 套件)製品であり、空気源3点セット、制御機器(電磁弁)、アクチュエータ(空気圧 シリンダ)、アクセサリー(空気圧チューブ、接手)などの大量の空気圧機器が必要である。陰圧車には、空気圧機器とシール部品が必要である。
行界(業界)企業は、さまざまな困難を克服し、残業に次ぐ残業で医療設備生産企業のために急ぎ必要な各種医療機械の組込みサポート部品・コンポーネントを積極的に提供し、疫病地区の第一線が必要とする各種医療設備をタイムリーに届くことを保証した。
ビデオや電話などのさまざまな方法を通して、リアルタイムでレファレンスサービス保証や品質の保証を行い、期日通りにシールの修復を完了させ、非常時の予備品供給と顧客の現場設備の安定運行を保証した。
2.業界の経済活動状況
業界の一定規模以上企業の 2020 年工業総生産高達成状況及び 2021 年の予測。
2.1 2020 年業界の一定規模以上企業の工業総生産高達成状況
概算統計によると、2020 年度の油圧・液体動力・空気圧・シール業界(中:液圧・液力・気動・密封行業)の一定規模以上企業が達成した工業総生産高(以下:生産高) は 1,331 億元(約2兆 4,000億円)で、前年同期比(以下:同比)5.4%の増加である。そ の内:油圧(液体動力機器を含む)業界:達成生産高は724億元(約1兆3,000億円)で、同比8.4%増。
空気圧業界:達成生産高は250億元(約 4,500億円)で、同比 8.3%増。
シール業界:達成生産高は 357億元(約 6,400億円)で、同比 2.1%増。
2020年は、疫病流行の影響を受けて、中国の油空圧製品の国内市場売上高は、世界の2つのプラス成長国の1つとなっている、他の主要国家の油空圧製品の国内市場売上高はみな減少しており、最大減少幅は約20%である。
2.2 2021 年一定規模以上企業の生産高予測
油圧・空気圧・シール企業の生産高予測は 1,398 億元(約 2 兆4,500 億円)で、同比約 5.0%増。その内:油圧(液体動力機器を含む)業界:生産高は 771 億元(約 1兆 3,900億円)で、同比 約 6.4%増。
空気圧業界:生産高は 267 億元(約 4,800億円)で、同比約 6.8%増。 シール業界:生産高は 360 億元(約 6,500億円)で、同比約 0.9%増。
2.3 油圧・空気圧・シール企業製品の国内市場規模
概算統計によると、2020 年の油圧・空気圧・シール業界製品の国内市場規模は 1,470 億元(約2兆6,000億円)で、同比 5.4%増である。以下業界別に:油圧(液体動力を含む)業界:2020 年の国内市場規模は821億元(約 1 兆4,800億円)で、同比 7.6%増。
空気圧業界:2020 年の国内市場規模は 280 億元(約 5,000億円)で、同比 8.9%増。 シール業界:2020 年の国内市場規模は 370 億元(約 6,700億円)で、同比 1.2%減。
2.4 油圧・空気圧・シール業界の主要製品輸出入状況
2020 年、世界は不確定要素が多く、対外貿易の輸出圧力は今なお存在している。1 つは、新コロナウィルス肺炎の疫病発生以来、欧米と一帯一路などの多くの国は、疫病のエビデミック蔓延防止に有効的な抑制が出来なかったこと。2 つは、貿易摩擦が激 化したこと。3 つは、為替レートの変動が大きかったことである。この影響を受けて、 世界経済の成長率は減速し、国際貿易市場は弱含みとなった。
しかし、我が国は、すでに国際、国内の双循環(デュアルサイクル)を徐々に構築 し、市場の活力を呼び起こし、輸出入高の伸び幅は月を追って回復させている。税関統計データによると:2020 年、油圧・空気圧・シールの主要製品輸出入高は 53.5 億米ドル(約5,900億円) で、同比 2.3%減である。その内:油圧・空気圧・シール企業の主要製品輸出入高は、それぞれ 34.9、8.5、 10.2億米ドルである。
1) 主要製品の輸入状況
税関統計資料によると:2020 年油圧・空気圧・シール企業の主要製品輸入高は 37.5 億米ドル(約 4,100億円)で、同比 1.7%増である。その内:油圧業界の主要製品輸入高は 24.8 億米ドル(約 2,700億円)で、同比 0.2%増。 空気圧業界の主要製品輸入高は 6.5 億米ドル(約 715億円)で、同比 6.9%増。シール業界の主要製品輸入高は 6.1 億米ドル(約 671億円)で、同比 2.8%増。
2) 主要製品の輸出状況
税関統計資料によると:2020 年油圧・空気圧・シール企業の主要製品輸出高は 16.1 億米ドル(約 1,771億円)で、同比 10.6%減である。その内::油圧業界の主要製品輸出高は 10.1 億米ドル(約 1,111億円)で、同比 10.0%減。 空気圧業界の主要製品輸出高は 1.9 億米ドル(約 209億円)で、同比 17.3%減。シール業界の主要製品輸出高は 4.1 億米ドル(約 451億円)で、同比 8.7%減。
3.油圧・空気圧・シール業界発展の特徴
3.1 業界のブランド建設に新たな進展
1) 油圧・空気圧・シール部品業界の第二次専精特新“小巨人”企業(専門的で洗練された新しい“リトル巨人”企業)リストが発表された。
同リストは、中国共産党中央辦公庁、中国国務院辦公庁の「中小企業の健やかな発展を促進させることに関する指導的意見」をより着実に実行するために、「中国工業和 信息化部辦公庁の第二次専門的で洗練された新しい“リトル巨人”企業の育成業務に関 する通知」(工信庁企業函[2020]159 号)の要求に基づき、各省レベルの中小企業管轄 部門の第 1 次査定と推薦、業界協会の限定条件論証、専門家の審査を経て、中国工業和 信息化部により、審査を通過した企業リストが公示された。
その内:大連遠景鋳造有限公司、鎮江大力液圧達股份有限公司、寧波佳尓霊気動機械有限公司、星宇電子(寧波)有限公司、寧波江北宇洲液圧設備廠、寧波伏尓肯科技股份有限公 司、浙江億日気動科技有限公司、安徽博一流体傳動股份有限公司、安陽凱地電磁技術有限公司、韶関液圧件廠有限公司、西安西電高圧開関操動機有限責任公司などの油圧・空気圧・シール業界企業が第二次専門的で洗練された新しい“リトル巨人”企業リストに載 った。
2) 江蘇恒立液圧股份有限公司の市価が、はじめて 1 千億元の大台を超える:2020 年 10 月 12 日、恒立液圧の市価は 1,422 億元に達した。
3) 恒立液圧は、「II Asia 2020」で 7つの奨を獲得し、工業分野で 1 位を確保:2020 年、恒立液圧は、アジア 1,472 社との上場企業が競った「II Asia 2020」の 選考賞で、一挙に「II Asia2020」の工業分野での「最も尊敬を受ける上場企業」、「最 優秀 CEO 第 1 位」等の 7つの賞を奪い、光栄にも工業分野のトップに選ばれ、大いに同社の世界資本市場における知名度と評判を高めた。
4) 北京華徳液圧工業集団有限責任公司は、全国文明単位称号を獲得:
2020年11月20日、中央精神文明建設指導委員会は、第 6 回全国文明単位の決定に関する表彰を発表、中に、華徳液圧がリストに載った。
5) 2 企業が「建設機械用部品・コンポーネントの高品質サプライヤー世界トップ 50」 の栄誉称号を獲得:
第 11 回建機用部品・コンポーネントの高品質サプライヤー世界トップ 50 のブランド審査活動は、約 5 カ月かけて、応募、オンライン投票、ユーザースコアリング、専門家審査の四つの段階を経て行われた。合計 1,532 社及び製品の応募を受け、WeChat を使った投票は 129 万票を超え、業界企業及びユーザーの投票参加熱は空前であった。北京華徳液圧工業集団有限責任公司は、それぞれ「中国建設機械用部品・コンポー ネントサプライヤートップ100」と「建機用部品・コンポーネント高品質サプライヤー 世界トップ 50」栄誉称号を獲得、意寧液圧股份有限公司は「建機用部品・コンポーネント高品質サプライヤー世界トップ50 賞」を獲得した。
3.2 科学技術イノベーションは、新たな成果を獲得
2020 年は「第 13 次5カ年計画」の締めくくりの年である。油圧・空気圧・シール業界は、独立したイノベーション能力の建設を拡大し、産学研用結合(企業、高等教育 機関、科学研究機関、応用を組み合わせる)を強化し、研究開発投資を増やして、新た な業績を獲得し、「第 13 次5カ年計画」の締めくくりために強い印象を残した。
1) 油圧・空気圧・シール業界は、8 項目の中国機械工業科学技術賞を獲得:中国機械科学技術賞奨励弁公室が発表した、2020 年度中国機械工業科学技術賞の 評定結果によると、油圧・空気圧・シール業界は、一等賞が2つ、二等賞が 3つ、三等賞が 3つの計 8 項目を獲得する戦果を得た。
2) 吉林大学の劉春宝教授は、2020 年度吉林省科学技術進歩賞一等賞を獲得:
2020 年 11 月 12 日、吉林省科学技術庁は「2020 年度吉林省科学技術奨励に関する決定」を発表。今回の決定で、21 項目の吉林省科学技術進歩一等賞が授与され、吉林大学の劉華宝教授は「大出力液体動力調速製品の総合設計に関するコア技術とその省エネ応用」プロジェクトで、吉林省科学技術進歩賞一等賞を獲得した。
3) 油圧機器/システム及びシステムグループ信頼性向上コア技術及び応用プロジェク トで、2020 年度河北省科学技術進歩賞一等賞を獲得:
趙静一教授をメインフィニッシャーとし、燕山大学、寧波恒力液圧股份有限公司と 秦皇島燕大一華電機電工程技術研究院有限公司を完成部門とする、油圧機器/システム 及びシステムグループ信頼性向上コア技術及び応用項目は、2020 年度河北省科学技術 進歩賞一等賞を獲得した。
3.3 先進的模範が輩出
2020 年、油圧・空気圧・シール業界は、エビデミック防止の戦い、従業員復帰と 生産再開の過程で、多くの先進的模範人物が現れている、彼らはさすがに業界の誇りだけのことはある。
北京航空航天大学の焦宗夏教授は、全国創新争先奬章(全国イノベーションコンベ ティションメダル)を獲得、華中科技大学の李宝仁教授は、国家科学技術発明賞を獲得し、第4 届工匠中国年度人物(Great Power Craftsman of the year)に選ばれた、優泰 科蘇州密封技術有限公司の徐涛喜は、「大国工匠」盾構先鋒号(Great Power Craftsman のシールドパイオニア号)称号を獲得した。
3.4 新製品、新技術の市場売り出しが加速、国産化が急速に進んでいる
1)万華化学の 100 万トン/年エチレン装置分解ガス圧縮機用国産ドライガスシール、 正式操業に成功:2020 年11月9日、万華化学集団股份有限公司の 100 万トン/年エチレン装置は、 一回の操業で適格製品の生産に成功する。同装置の要のコア設備である分解ガス圧縮 機には、中蜜控股股份有限公司のドライガスシールと制御システムが採用されており、 一回の操業で成功し、運転は良好で、中蜜控股が請負った同装置用ドライシールと制御 システムプロジェクトが首尾よく成功を収めたことを意味している。この百万トンエ チレン3機用のドライシール国産化の道は、中科(広東)煉化有限公司に続く、また一つの重要な一里塚となっている。
同プロジェクトの成功は、同装置製品の外国による長期の独占的局面を打ち破り、 国之重器(国の重要な設備)である百万トン大型エチレンプロジェクトの3機は、全面的な国産化に堅固な基礎を築いた。
2)15MPa 天然ガスパイプライン圧縮機用ドライシール開発プロジェクト検収に合格:2020年12月、中国石油西部管道公司は、新疆ウルムチ市の「天然ガスパイプライ ン圧縮機の 15MPa 国産ドライシール」プロジェクトに対し検収を行った。専門家グループは、プロジェクト製品の累計運転 5,421 時間が、産業運行 4,000 時間の審査要求を超えていることを確認した。運転期間、プロジェクト製品の各種パラメータは安定しており、技術仕様書の要求を満たしており、性能は外国の同等製品技術レベルに達しており、外国企業の技術と価格の独占的局面を打ち破り、国内の母機メーカの更なるハイエンドへの発展を力強く支え、国内の空白を埋めた。
3)国産化高温オイルスラリーポンプ用シールが、中煤 DDC 装置の1回の操業で成功:2020年3月16日、中蜜控股股份有限公司が陝西延長中煤楡林能化有限公司のために組込みセットした、国産高温オイルスラリーポンプ用シールが、DDC 装置の 1 回 の操業で成功した。これは、国内最大の DCC 装置オイルスラリーポンプ用メカニカルシール初の成功使用である。
4) 原子力メインポンプ用メカニカルシールの国産化製造作業完了:
2019年12月18日、原子力メインポンプ用メカニカルシール試験回路が、上海電気凱士比核電泵閥有限公司(以下:核泵公司)の第一期テストワークショップにおける 共同試運転に成功したことは、設備の次の段階のテスト条件が整ったことを意味している。メカニカルシールは、シャフトシール型原子力メインポンプの三大コア部品の一 つで、原子炉の一次回路冷却剤が回転するポンプのシャフトから外気へ漏れるのを防止する重要な設備であり、技術マージンが高く、製造精度が高く、材料の性能要求が高 い、付加価値が高いなどの特徴を備えている。
5) 自動化大型シールド機のメーンドライブ、ヒンジシールリングの調合技術を確認:2020 年 10 月、中国工程機械工業協会掘進機分会が主催し、北京建科滙峰科技 有限公司が請負った「自動化大型シールド機のメーンドライブ、ヒンジシールリング調合技術シンポジュウム」で、シールド機のメーンドライブ、ヒンジシールの新材料の応用、新プロセス技術、主要設備についての検討とフィールドワーク(実地に赴いての調 査)を行い、北京建科滙峰科技有限公司が、すでに最も進んだシールド機用シール調合 技術をマスターしており、外国の技術的障害を打ち破っていることを確認した。自社開発し、運転に成功した 50,000m/年シールド機用シールリング自動生産ラインは、シールド用シールの全面的国産化プロセスをさらに押し進めている。
6) 優泰科のシールド用ヒンジシールの現場つなぎ合わせ新プロセス:
2020 年 5 月、優泰科(蘇州)密封技術有限公司の「シールド用ヒンジシール現場つなぎ合わせ新プロセスの視察及び技術交流会」は、優泰科密封の蘇州園区工場で行われた。今回の交流会で、優泰科社は、ビックサイズヒンジシール現場つなぎ合わせ新プロセスをカットインポイントに、優泰科の先進的生産設備、プロセスフロー、生産能力、 及びシールド機用シール業界において、絶え間なく向上する研究開発レベルと総合技術サービス能力を紹介した。
7) V30G ポンプ世界に発表:2020年、恒立液圧は、新製品 V3G0 シリーズ重荷重用アキシャルピストン可変ポンプを発売した。同ポンプは、恒立のドイツ Inline 液圧が 70 年代に開発した重荷重用ピストンポンプの成熟した経験を引継ぎ、取得した重要なコア技術を集中的に応用して開発した製品である。特に制御装置とセンサーの組み合わせ採用で、ポンプのデジタ ル化クローズドループ制御を実現し、正確な流量調節、省エネ効率の向上、遠隔故障診断などに全く新しい可能性を示している。世界のユーザーに対してもより良い体験をもたらし、同プロジェクト計画の第一候補となっている。
8) 超大直径シールド機にアシスト:
2020年9月、恒立液圧から油圧シリンダ一式等の油圧機器を提供された「京華号」4.及び「長城号」シールド機は、(掘進工事完了し)首尾よくロールオフした。このこと は、我が国の企業が 16m クラスの超大直径シールド機の製造能力を示している。恒立 液圧は、世界のシールドと TBM との油圧シリンダ供給サービス TOP クラス企業であり、シールド用油圧シリンダの世界市場シェアは 60%を超えている。国内市場では80%を超えており、我が国が進めるシールド隧道大国からシールド技術強国にまい進するのをアシストしている。
9) 超高圧ギヤーポンプ CBGTF は、市場のより高圧レベルの製品需要を満たすために、合肥長源液圧股份有限公司は、超高圧ギヤーポンプ CVGTF シリーズ製品を発売、 その最大特徴は耐高圧能力にある。
4.2021 年の見通しと目標
4.1 挑戦と圧力
2021年を展望すると、疫病の流行は各国でしだいに抑制され、経済は逐次回復して来ており、中國大陸は疫病流行の抑制がよく、世界経済回復の原動力となっている。しかし、 国際環境の不安定性や不確実性は依然として予測が難しく、貿易摩擦に新たな変化が現れ ており、貿易保護主義がはびこり、世界経済の下振れリスクは依然として存在している。
国内の構造的矛盾は依然として際立っている。母機の組込み部品・コンポーネント需要 の変動は大きく、予測しがたい。
油圧・空気圧・シールのハイエンド製品は供給不足で、ローエンド製品は供給過剰で、 過当競争の需給関係は根本的な改善は得られていない。労働力コストは上昇し、環境制限の グレードアップ趨勢に改善は見えない。業界運営が直面する形勢はますます厳しく複雑と なっており、業界が安定した運営を実現し、急速成長から高品質に発展する任務を実現する には依然として非常に困難である。
4.2 業界発展の有利な要素
建設機械業界の成長趨勢は依然持続している。中国工程機械工業協会の予測によると、建機業界の2021 年見通しは約 10%の増加である。農業機械業界は周期的な下落を経た後、2021年は引続き反騰が見込まれる。新興戦略性産業は引続き発展する。自動車業界の伸び 率は減少するが、依然とした成長を保つ。機械工業は安定成長の下で進み、2021 年の伸び 率は約 5%である。
1) 中国経済は「安定成長の下で上向く」基調に変化はなく、国の減税と手数料削減の 関連政策は依然として秩序だって進められており、「基盤強化プロジェクト」や「インテリジェント製造」などの特定プロジェクトの実施は、業界の発展に良好な政策と発展環境を提供している。
2) 内需を刺激する。社会全体の固定資産投資は引続き増加し、社会の需要は安定して成長する。農業振興戦略の実施は、業界発展にために新しい需要を提供している。農業の夏季収穫の豊作、農業の新技術の応用は、農業機械の成長を促進している。医療機器 の需要は旺盛で、母機の油圧・空気圧・シール製品に対する需要は相対的に増加している。
3) 製品の構造調整、(企業の)構造転換とグレードアップは引続き進み、企業の自己啓発で固有の力を向上させている。デジタル化、インテリジェント化、ネットワーク化 の発展趨勢は、業界企業の独立したイノベーションを推し進め、技術変革への努力を強め、業界の発展と国際的競争力を向上させている。
4.3 発展の目標
2021年は、第14次五カ年計画実施の第1年度である、油圧・空気圧・シール業界の一定規模以上企業の2021年は、安定成長を維持し、伸び率は、前半は高く後半は低く進み、年間の生産・売上の伸び率は 5.0%以上と予測している。
中国液圧気動密封件工業協会秘書処
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