クボタ建設、ラオスからルアンパバーン市の上水道拡張工事を約16億円で受注

   ㈱クボタの100%子会社である㈱クボタ建設(本社:大阪市浪速区)は11月24日、ラオス人民民主共和国から、同国北部の主要都市ルアンパバーン市の上水道拡張工事を約16億円です受注したと発表した。

 案件は2019年10月に日本政府とラオス政府が調印した無償資金協力*の一環。クボタ建設はラオスを含めたアジア諸国の工事で長年培ってきた上水道建設の技術やノウハウを最大限活用して同案件に取り組み、ルアンパバーン市の水供給能力の向上に貢献していく。

 *開発途上国に資金を贈与し、開発途上国が経済社会開発のために必要な施設を整備すること等を支援する形態の資金協力。

 ラオス政府は、2030年までに全国各都市の中心部の水道普及率を90%にすることを目標にしている。ルアンパバーン市では、水道普及率の目標は達成しているものの、市中心部の配水池及び配水管路の老朽化による漏水や給水水圧の不足、また同地域への給水を担うナムカン浄水場の施設能力不足による水質汚濁の問題があり、安全な水の供給に課題を抱えている。また、世界遺産に登録されている同市には年間65万人(2017年時点)の観光客が訪れ、水需要の増加も見込まれるため、安全で安定的な水を持続的に供給する必要がある。

 同案件でナムカン浄水場の改修・改築、配水池の建設、市内の配水管路の拡張工事を行うことにより、水道普及率は90.2%(2017年)から96.2%(2025年)に、給水人口は約59,000人(2017年)から約71,000人(2025年)に向上する。水量の安定化、水質及び水圧の改善などの水供給能力の向上を通じて、同市の持続可能な都市環境整備に貢献する。

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