SMC、21年4〜9月売上は42.3%増の3,586億円、通期予想は26.8%増の7,000億円に上方修正

  SMCが11月12日に発表した2022年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高は358,691百万円(前年同期比42.3%増)となり、主に増収効果から営業利益は118,035百万円(同81.5%増)となった。受取利息は減少したものの、前期の為替差損が円安により為替差益に転じ、経常利益は126,074百万円(同84.7%増)、税金等調整前四半期純利益は125,826百万円(同85.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は90,269百万円(同95.0%増)となった。自己資本四半期純利益率(ROE)は、前年同四半期に比べ2.8ポイント上昇して6.4%となった。

 4~9月期は、新型コロナウイルスワクチン接種の進展に伴い、各国で経済活動の再開が進み、製造業全般で設備投資意欲が回復したが、変異株による感染再拡大、半導体供給不足、原材料価格の高騰、物流の停滞、中国における電力不足など、先行きの不透明な状況は継続している。

 自動制御機器(空気圧機器)の需要は、半導体関連は、中国を中心に日本・北米・欧州・アジアなど各地域とも高水準が継続した。自動車関連及び工作機械関連は、半導体等部品不足の影響はあったものの、総じて堅調に推移した。医療機器関連及び食品機械関連はコロナ後の新たな省人化・自動化需要などもあり好調だった。

 このような環境において、SMCグループは、一部で部品供給の停滞による生産影響を受けたものの、持続可能なBCP(事業継続計画)を推進し、供給能力の維持・拡大に努めた。また、省エネルギー性能に優れ、小型・軽量化を進めた新製品の開発、グローバル連携による積極的な販売活動の推進などの課題に引続き取り組んだ。

■2022年3月期の見通し

 2022年3月期通期の業績予想については、半導体関連向けを中心に、需要が想定を上回るペースで増加していることから、以下のとおり修正した。

 売上高7,000億円(前年同期比26.8%増、前回予想6,800億円)、営業利益2,180億円(同42.2%増、同2,000億円)、経常利益2,280億円(同32.7%増、同2,100億円)、親会社株主に帰属の当期純利益1,630億円(同33.8%増、同1,500億円)。

 なお、新たな業績予想の前提とした通期の平均為替レートは、1米ドル=109円、1ユーロ=130円、1人民元=17円で、変更していない。

 SMCの2022年3月期第2四半期決算短信