・人々の健康な生活の維持・向上と持続的な食糧供給に貢献
AGCは11月12日、合成医農薬CDMO*製造子会社であるAGC若狭化学(本社:福井県小浜市)上中工場(福井県三方上中郡)の製造ライン増設を決定し、2024年第1四半期の稼働開始を予定していると発表した。増設により、同社の製造能力は現行の1.5倍となり、今後さらなる拡張も視野に入れている。
近年、農薬市場における安全や環境に配慮した次世代型農薬への需要増や、医薬品市場における含フッ素医薬品への旺盛な需要を背景に、合成医農薬CDMOには最先端の技術力が求められている。AGCグループは、フッ素合成など多様な技術を保有しており、今回の能力増強により、AGCの千葉工場でのフッ素原料製造からAGC若狭化学での医農薬品原体製造までの一気通貫のサービスを強化する。これにより日本や海外の医農薬メーカーのニーズに、より幅広く対応可能となる。
AGCグループは、経営方針 AGC plus 2.0 のもと、合成医農薬・バイオ医薬品CDMOを含むライフサイエンス事業を戦略事業のひとつと位置付け、積極的な買収・設備投資を行い、2018年の売上高449億円を、2021年には1,100億円、2025年には2,000億円以上への拡大を目指している。今後も医農薬市場の需要増に対応すべくCDMO事業を拡充し、人々の健康な生活の維持・向上と持続的な食糧供給に貢献していく。
<注釈>
*CDMO: 製造受託に加え、製造方法の開発を受託・代行する会社 (Contract Development & Manufacturing Organization)
<AGC若狭化学の概要>
社名:AGC若狭化学株式会社
本社所在地:小浜市飯盛24号26番地の1
工場:小浜工場・医薬品工場(福井県小浜市)、上中工場(福井県三方上中群)
資本金:9,000万円
出資比率:AGC株式会社(100%)
設立:1998年
従業員数:136人(2021年11月1日現在)
事業内容:20年以上にわたり、AGCのCDMO事業が受託した医農薬、および助触媒等のスペシャリティケミカルの製造を行っている。フッ素・ヨウ素を含むハロゲン化学、新規製法の開発力、廃棄物およびレアメタルのリサイクルによる資源の有効活用とそれらによるコスト低減技術等を強みとして、国内外の20社を超えるお客様へ、新規開発品を含めた原料から原体までのワンストップの受託製造を行っている。また、専用の医薬品工場を持ちGMP管理による高品質、安定生産を行っている。
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