油研工業、21年4〜9月売上は35.9%増の140億円、通期予想は 25.5%増の290億円に上方修正

 油研工業が11月11日に発表した2022年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高は140億4千2百万円(前年同期比35.9%増)、営業利益は7億8千6百万円(同898.0%増)、経常利益は8億5千8百万円(同495.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億5千6百万円(同比245.3%増)となった。

  油研工業2022年3月期第2四半期データ

 4~9月期における国内経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が実施されたものの、9月末には全ての都道府県で解除され、ワクチン接種の進展等により経済活動正常化の期待感が高まりつつある。世界経済においては、東南アジアでの新型コロナウイルス感染症拡大等、新型コロナウイルス感染症の世界的収束の目途は見えないものの、米国、中国等では経済活動の回復を加速させており、先進国を中心に緩やかな回復が続いた。

 このような状況のもと、油研工業グループでは、中長期の持続的な成長を目指す取組みとして、3ヵ年計画の中期経営計画「3G Action2021~Challenge the Next Stage~ 」を2019年度からスタートさせ、この期間を次の10年に向けた更なる飛躍のための成長フェーズとして位置づけ、海外展開の着実な推進とグループ総合力を活かした生産力の強化に取り組んでいる。

 具体的には、①今後、旺盛な油圧需要の捕捉が期待できるインド、北米、東南アジア地域での拡販体制の確立と戦略製品の開発、②日本およびインド、台湾、中国の海外生産拠点の連携強化によるグローバルな最適生産体制の構築などを通じて、油研グループとしての競争力を一層強化し、環境変化の中でも利益成長できる油圧総合メーカグループを目指していく。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2022年3月期通期連結業績予想については、日本経済は回復基調で推移するものの、第2四半期まで需要増加が見られた中国での需要は一段落するものと想定し、2021年11月8日に下記のとおり修正した。

 売上高290億円(前期比25.5%増、前回予想275億円)、営業利益15億5千万(同151.4%増、同14億円)、経常利益15億5千万円、同13億円)、親会社株主に帰属する当期純利益9億3千万円(同42.8%増、同8億円)。

 油研工業の2022年3月期第2四半期決算短信