月島機械、「周南市浄化センター消化ガス発電事業」に関する契約を締結

・民設民営方式のFIT事業

 月島機械は11月15日 、ヤンマーエネルギーシステムと構成する共同企業体で、周南市と「周南市浄化センター消化ガス発電事業」に係る契約を締結したと発表した。

 下水汚泥処理の過程で発生する消化ガス(バイオガス)は、メタンを主成分とする可燃性ガスであり、 未利用の再生可能エネルギー源であることから地球温暖化対策の一つとして有効利用が期待されている。

 同事業は、周南市内の下水処理場2カ所(徳山東部浄化センター、新南陽浄化センター)で発生する 消化ガスを有効利用し、民間の資金とノウハウを活用した民設民営方式による下水処理場での消化ガス 発電事業であり、月島機械が資金調達してそれぞれの下水処理場に発電設備を建設し、「電気事業者による 再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づく固定価格買取制度(以下、「FIT」)を 利用し、20年間の発電事業を行うもの。

 企業体と周南市は、2020年8月28日に同事業の「基本協定」を締結、2021年9月30日付で事業契約を 締結した。同事業において、周南市は事業資金が不要でありかつ資産の所有も必要がない。 また、月島機械に建設用地および発電の燃料となる消化ガスを提供することで、その対価を得て下水道事業 の新たな財源として活用する。

 月島機械は、下水処理場における汚泥処理に強みをもち、汚泥消化設備、ガス貯留設備および発電利用設 備の豊富な実績を誇るとともに、上下水道におけるPFI・DBO事業をはじめとした「ライフサイクルビジ ネス」を積極的に展開し、長期事業運営に必要な豊富な実績とノウハウを培ってきた。

 同事業においてもそれらを最大限に活かし、効率的で安定した発電事業の運営を行うとともに、 これからも地球温暖化防止、脱炭素社会に貢献する消化ガス発電事業の普及拡大に向けて、積極的に 取り組んでいく。

<周南市浄化センター消化ガス発電事業の概要>

事業名:周南市浄化センター消化ガス発電事業

事業場所:山口県周南市鼓海3丁目118番22(徳山東部浄化センター内)/山口県周南市港町8番1号(新南陽浄化センター内)

施設概要:消化ガス発電設備 1式

徳山東部浄化センター 設備容量 100kW (ガスエンジン 25kW×4台)

新南陽浄化センター 設備容量 75kW (ガスエンジン 25kW×3台)

年間発電量:約120万kWh (一般家庭 約300世帯相当)

発電事業期間:2022年 4月 ~ 2042年 3月(20年間)

 詳細は、ニュースリリース