DMG 森精機、高速主軸 speedMASTER の新モデルを販売開始

・金型加工や小径工具での高速加工に最適

 DMG森精機は11 月 11 日、高速主軸 speedMASTER の最高回転速度が 30,000 min-1 (回毎分)仕様である「speedMASTER 30k」を販売開始したと発表した。

 speedMASTER は、DMG森精機の横形マシニングセンタ NHX 4000 / 5000 3rd Generation や立形マシニングセン タ NVX 5000 2nd Generation などに搭載している高速ミーリング加工用の主軸。主軸最高回転速度 15,000 min-1 仕様と 20,000 min-1 仕様があり、多くの顧客に使用されている。一方で、高速回転 による長時間加工が必要なワークを生産される顧客から、既存の設備を活用してさらに生産性を上げたいと の要望があった。

 今回開発した speedMASTER 30k は、主軸最高回転速度 30,000 min-1 仕様で、さらなる高速加工により 加工時間を大幅に短縮する。例えば、金型加工において高速回転で長時間連続加工をされる顧客や、 半導体装置部品への多数の小径孔(あな)加工など、小型で複雑化するワークを小径工具で高速加工をされる顧客に最適な仕様。取付インタフェースを既存の 15,000 min-1 仕様と 20,000 min-1 仕様に共通化した 設計により、使用中の工作機械の主軸をグレードアップして使用できる。

 speedMASTER 30k は、DMG森精機が高精度ターニングセンタの製造開始以来培ってきた主軸内製の経験を活か して全て内製しており、その品質には絶対の自信を持っている。そのため、保証期間についてもDMG森精機の 工作機械本機より 1 年長い 3 年間の無償保証としており、より安心して使用できる。また、加工時間 の短縮により、CO2排出量や消費電力を削減することで、環境に配慮した生産現場の実現に貢献する。

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