デンヨーは11月11日、㈱日立製作所とコマツの協力を得て、250kW 水素混焼発電機の2023 年の量産開始を目指し開発に取り組んでいると発表した。
水素混焼発電とは、軽油や都市ガスなどの燃料に水素を混焼させることにより、 二酸化炭素( CO2 の発生を抑制する技術で、デンヨーは可搬形発電機のトップメーカーとして軽油と水素の混焼に取り組んでおり、2018年に福島県において 500kW 発電機の実証*1を、 2021 年 2 月から宮城県富谷市においても停電時でも 発電を可能にする 44kW 発電機を提供するなどデータ収集に努めてきた。
水素混焼発電には、水素と軽油の混合比率の調整や燃焼温度の管理などの課題があり、 今回の250kW水素混焼発電機の開発は、水素の供給部に日立の協力を、エンジン内の燃焼にコマツの協力を得て、水素の混焼率を50とし、軽油のみを燃料とする場合と比較して 二酸化炭素( CO2 )の 発生 を 50 削減 2 するもので 、今後も 水素社会の実現に向けた取り組みを強化していく。
*1 デンヨー子会社のデンヨー興産と日立、国立研究開発法人産業技術総合研究所が「平成 30 年福島県における再生可能エネルギー 導入促進のための支援事業」に採択され共同で実施した実証事業。 https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2018/05/0524.pdf
*2 軽油消費量減少による理論値