西松建設、シンガポール地下鉄のクロスアイランド線建設工事CR110 工区を約377億円で受注

 西松建設は11月10日、シンガポール共和国の国内8路線目となる地下鉄MRT(Mass Rapid Transit)クロスアイランド線第1期工事のうち、CR110工区(タンピネスノース駅とデフ駅の間のトンネル建設工事、延長約2.9km)を発注者であるシンガポール陸上交通庁(Land Transport Authority:LTA)より受注したと発表した。

 クロスアイランド線の第1期工事は、シンガポール東部に新設されるチャンギ東デポから中央部にあるブライトヒルまでの全長約29km全12駅の区間となり、2030年の開業を予定している。

 工事は、直径約12.6mの大口径トンネルボーリングマシン(TBM)を使用して、延長2.9kmの複線仕様トンネルを建設する。これは、シンガポールでこれまでに施工された最大径のシールド掘削機となり、必要な人員を削減し、作業の生産性を高めて工事を行うことが期待されている。トンネルは地下約35mの深さに建設され、最も深いところでは地下約50mになる。

 西松建設は、同国において1984年に地下鉄東西線の施工以降、環状線、ダウンタウン線、トムソン線など施工距離合計約37kmの豊富な実績と、国内外のシールド工事より培われたノウハウ・経験を本工事に活かし、2030年の開業に向けて、安全に工事を進めてきた。

<プロジェクト概要>

 パヤレバエアベース東側の開削トンネル端部の発進立坑からTBMを発進させ、内径11.3mの大断面シールドトンネル約2.65kmを1本構築するもの。また、2箇所の開削トンネル(総延長約270m)と設備ビル(地上2階、地下5階)も当該工事の所掌範囲となる。

工事名:地下鉄クロスアイランド線 CR110 大断面トンネル工事

発注者:シンガポール陸上交通庁

契約金額:約377億円(日本円換算)

契約形態:設計施工

請負形態:単独

工事場所:シンガポール東部のタンピネス地区

工期:2021年11月9日~2029年12月31日

 ニュースリリース