㈱不二越は11月10日、独自のアルゴリズムを用いた新しい視覚制御技術を開発し、その技術を用いた「ロボット コネクタ挿入アプリケーション」を市場投入すると発表した。新しい視覚制御を用いたアプリケーションで、今後、生産が伸びるスマートフォンや車載ディスプレーなど、様々な用途のFPCやFFCの挿入作業を高速、高精度に実現する。同時に、小型ロボット制御装置として、よりコンパクトな生産設備を求めるユーザーニーズに応えるため、既存の「CFD」からサイズ・重量を大幅に小さくし(容積比60%減、重量比48%減)、機能性をさらに向上させた制御装置「CFDs」を市場投入する。
ものづくりの現場では、人手不足の解消や生産性向上などを目的とし、ロボットによる自動化のとり組みが本格化している。とくに、EMSをはじめとした電機・電子分野ではその動きが顕著で、ロボット導入が急速に拡大している。
一方で、電機・電子分野の組立工程は、微小な部品を高精度に組付ける必要があり、自動化には多くの検討時間と高額な設備、高度な技術が必要である。また、製品のライフサイクルが短く、段取り替え作業の頻度も高いため、自動化が遅れている工程が存在している。
なかでも電機・電子製品の生産におけるFPC/FFC※1 のケーブルの挿入作業は、様々な工程で実施され、自動化ニーズが高いものの、ケーブル自体が柔らかく、形状が一定でないため、正確な取り付けが難しく、自動化が困難だった。
不二越は、小型コンパクトロボット「MZシリーズ」を2013 年から市場に展開。「MZシリーズ」は、ロボット内部に配線を通す中空手首構造で周辺機器との干渉がなく、あらゆる方向からアプローチできる、部品の搬送や組立用途などにも適したロボットとして、ものづくりの現場の自動化ニーズに応えてきた。一方で、それに先立つ2011年には、ロボット用視覚システムを市場投入し、視覚制御技術の開発を進めてきた。
不二越では、今後もロボットメーカーの視点で多様なアプリケーションを組み合わせ、顧客の生産性や品質の向上に応える最適なソリューションを提供していく。
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