日本鍛圧機械工業会が11月9日に発表した2021年10月度の鍛圧機械受注総合計は、304.3億円と、前年同月比で79.0%増となり、2021年初頭より10ヶ月連続プラスだった。プレス系、板金系ともに国内外において好調を維持。全世界的にも一部部品の品薄による納期の面での不安材料が顕在化してきているものの、中国・北米を中心に全般的に回復傾向が顕著となってきている。
機種別によると、プレス系機械は128.0億円と、前年同月比で2倍増となり、超大型プレスで約10倍、中型プレス2.5倍、小型プレスで46.5%増となったが、油圧プレス、フォーミングは約22%減 となった。板金系機械は112.5億円と、こちらも前年同月比2.3倍増となり。パンチングが2.7倍、プレスブレーキが2.2倍、レーザ・プラズマも約2倍増だった。
国内は125.9億円、前年同月比1.9倍増で、自動車が4.6倍、金属が2.1倍、一般機械が2.5倍、電気も73.8%増となり、鉄鋼・非鉄のみ微減だった。
輸出は114.6億円、前年同月比で2.4倍増となり、中国向けが91.6%、北米向も2.7倍、その他、欧州向け、韓国向け、東南アジア向けも軒並み増加となった。