㈱三井E&Sマシナリー(本社:東京都中央区)は11月8日、グループ会社である㈱三井E&Sテクニカルリサーチ(本社:岡山県玉野市、以下TRC)からレーダ探査事業を承継したと発表した。
高度成長期に整備され、建設から50年を超える道路、トンネル、橋梁が増えるなか、これらの老朽化した社会インフラの点検・調査の必要性が高まっている。一方、点検技術者の不足は社会的な課題となっており、点検・調査業務の効率化が求められている。
三井E&Sマシナリーは自社開発の電磁波レーダによる非破壊検査装置・システムの製造販売、及びそれらを用いた道路・トンネル・橋梁などの社会インフラの調査サービスを行い、グループ会社であるTRCではレーダ装置を用いて、主に地方自治体向け路面下空洞調査や民間工場敷地内の空洞探査サービス、コンクリート構造物等の調査サービスを行ってきた。
今回のTRCのレーダ探査事業承継により、グループ内に分散していたリソースを統合することで、このような社会ニーズに対応したレーダ装置の開発体制を強化し、また幅広く高度な調査サービスを提供する。
三井E&Sマシナリーは長年培ってきた電磁波レーダ技術をコアテクノロジーとして、AI等のデジタル技術を活用し、路面性状・路面下空洞調査、トンネル覆工調査、橋梁床版調査などの各種インフラ調査の高度化、効率化を図ることで、インフラ老朽化、点検技術者の不足といった社会課題の解決に貢献していく。